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iPhone 6s/7/8のバッテリー交換はまだ意味ある?費用11,200円と機種変更の損益分岐点
- 公開日:2025/11/9
- 最終更新日:
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概要
iPhone 6s、iPhone 7、iPhone 8といった旧モデルをお使いで、「最近バッテリーの持ちが極端に悪い…」と感じている方は多いでしょう。
Apple正規店での交換費用は11,200円(税込)。この金額を払ってバッテリーを交換すべきか、それとも新しい機種(あるいは中古iPhone)に買い替えるべきか。これは非常に悩ましい問題です。
この記事では、旧モデルのバッテリー交換にかかる費用、Appleの対応状況、そして交換後の寿命を踏まえ、「交換する価値があるか」を判断するための明確な基準を解説します。
1. 費用と店舗の対応状況
まず、旧モデルの交換にいくらかかり、どこで対応してくれるのかを確認しましょう。
費用比較(正規店 vs 非正規店)
AppleCare+に未加入の場合、費用は依頼先によって大きく異なります。
| 依頼先 | iPhone 6s/7/8 | 特徴 |
|---|---|---|
| Apple正規店 / AASP (カメラのキタムラ等) | ¥11,200 (税込) | 純正部品で安心。Appleの保証が維持される。 |
| 非正規店 (スマホスピタル、iCracked等) | ¥4,400 〜 ¥5,480 (税込) | 互換部品を使用。正規店の半額以下で、即日修理(最短15分)が可能。 |
正規店の対応状況と部品在庫
費用だけでなく、「そもそも正規店で交換してもらえるのか?」という問題があります。
⚠️ 機種別:正規店の対応状況
- iPhone 8 / iPhone 7:
現在も正規修理サービス(11,200円のカテゴリ)の対象です。 - iPhone 6s / 6:
Appleのサポートが終了(ビンテージ製品・オブソリート製品)している可能性が非常に高いです。正規店では部品在庫がなく、修理を断られる公算が大きいです。
注意点:
iPhone 7/8であっても、古い機種の交換用バッテリーは正規店(特にAASP)での在庫が少なくなっている場合があります。予約して来店する前に、必ず電話などで部品在庫の確認を強く推奨します。
非正規店であれば、iPhone 6s以前のモデルでも互換バッテリーの在庫があり、即日対応してくれる場合がほとんどです。
2. 交換後の使用年数と「意味がない」とされる理由
バッテリー交換が「意味があるか」を判断する上で、費用と同じくらい重要なのが「交換後、あと何年使えるか」です。
交換後の寿命予測
新品のバッテリーに交換すれば、充電の持ちは購入時に近い状態まで回復します。一般的に、その後のバッテリー寿命の目安は約1〜2年とされています。
しかし、iPhone 8以前の旧モデルの場合、本体の経年劣化も進んでいるため、快適に使えるのは実質1年程度と考えた方が良いでしょう。
💡 OSサポートは「建物の耐震基準」
iPhoneの「iOS」は、建物の「耐震基準」のようなものです。iOSアップデートの対象である限り、最新のセキュリティ(耐震補強)が提供され安全です。しかし、アップデート対象外(サポート終了)になると、新しい脅威(地震)に対応できず、非常に危険な状態(セキュリティリスク)に晒されます。バッテリー(内装)を綺麗にしても、建物(本体)が古いままだと安全には住めません。
バッテリー交換が「意味がない」と言われる3つの理由
11,200円を払っても満足度が低くなる可能性があるのは、以下の理由があるからです。
交換を後悔する可能性
- 1. OSサポートの終了(セキュリティリスク)
iPhone 6s/7はすでにiOSのメジャーアップデート対象外です。iPhone 8も次のiOSアップデート(2025年秋頃)でサポートが終了する可能性が高いです。サポートが切れると、セキュリティが脆弱になり、アプリが使えなくなるため、バッテリーを交換しても使い続けるのが困難になります。 - 2. 本体(CPU・基板)の経年劣化
充電の持ちは良くなっても、アプリの起動が遅い、動作がカクつくといった「処理速度の遅さ」は、CPUやメモリの劣化が原因であり、バッテリー交換では一切改善しません。 - 3. 非正規部品のリスク(非正規店の場合)
安価な非正規店で交換した場合、互換バッテリーの品質によっては「交換前より持ちが悪い」「短期間で再び劣化した」「発熱する」といったトラブルのリスクがあります。
3. 機種変更との費用対効果
11,200円(正規)または約5,000円(非正規)の交換費用と、機種変更のコストを比較検討してみましょう。
中古iPhoneという選択肢
新品のiPhone(10万円以上)でなくても、中古市場に目を向ければ、旧モデルの交換費用+数万円で、大幅なスペックアップが可能です。
A. バッテリー交換(正規店)
費用: ¥11,200
得られるもの: バッテリー性能の回復のみ。
リスク: 1〜2年以内にOSサポート終了・本体故障の可能性。
B. 中古iPhone 12/13 miniに買い替え
費用: ¥40,000 〜 ¥60,000 程度
得られるもの: バッテリー、CPU性能、カメラ性能、5G対応、長期的なOSサポートの全て。
もしお持ちのiPhone 8の状態が良ければ、数千円〜1万円程度で下取り(買い取り)に出せる可能性もあります。その場合、実質的な機種変更コストはさらに下がります。
⚠️ 非正規店で交換すると「資産価値ゼロ」に
注意点として、非正規店で一度でも修理(互換バッテリーに交換)すると、そのiPhoneは「改造品」とみなされ、Appleやキャリアでの下取り・買い取りが拒否されるか、査定額がゼロ円になる可能性が非常に高いです。将来的に売却を考えているなら、非正規店での交換は避けるべきです。
4. 結論:「交換すべき人」vs「機種変更すべき人」
最終的に、あなたが以下のどちらに当てはまるかで判断しましょう。
💡 バッテリー交換の「価値がある」人
(推奨:非正規店での安価な交換)
- 費用を最優先し、とにかく安く(5,000円前後)済ませたい。
- 不満は「バッテリーの持ち」だけで、動作速度やカメラには不満がない。
- あと1年使えれば十分と割り切っている。
- メイン機は別におり、家での音楽再生用や子供用など「サブ機」として延命させたい。
- (正規店交換)AppleCare+に加入しており、無料で交換できる。
🔄 「機種変更すべき」人
- すでに購入から3〜4年以上経過し、本体の劣化を感じている。
- OSサポート終了によるセキュリティリスクが心配だ。(特にiPhone 6s/7)
- 動作の遅さ、ストレージ不足、カメラ性能など、バッテリー以外にも不満がある。
- 将来的に下取りや売却を考えており、iPhoneの資産価値を維持したい。
- 画面割れなど、バッテリー以外の故障もあり、修理代が高額(本体交換)になりそうな人。
まとめ:旧iPhoneのバッテリー交換判断
iPhone 6s/7/8のバッテリー交換は、あなたの「使い方」と「優先順位」によって意味が変わります。
- 「あと1年だけ、安く延命したい」
→ 非正規店(約5,000円)での交換は「価値あり」。ただし将来売却不可になるリスクを受け入れる必要あり。
- 「OSサポートや動作速度も気になる」
→ 11,200円を払って正規交換するより、その費用を頭金に「中古iPhone(iPhone 12など)」へ機種変更する方が、長期的な満足度は高い可能性が高い。
- 「iPhone 6s」
→ 正規店での対応がほぼ終了しており、OSサポートも切れているため、機種変更を強く推奨します。
ご自身のiPhoneの「バッテリー以外の性能」に目を向け、OSサポートの状況も考慮した上で、賢明な判断をしてください。
📚 参考情報
正規店の料金や、中古iPhoneの相場確認にご利用ください。

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