Surface Laptop修理はどこに出す？正規とサードパーティの料金・期間・注意点を徹底比較

Surface Laptopが故障してしまい、「どこに修理を出せばいいのか」「費用はどのくらいかかるのか」と悩んでいませんか？

Surface Laptopは特殊な構造を持つデバイスのため、修理依頼先によって費用、期間、データの扱いに大きな差があります。この記事では、Microsoft正規修理とサードパーティ修理の違い、バッテリー膨張・液晶割れ・キーボード故障など主要な故障症状の料金相場、修理期間、そして重要な注意点を詳しく解説します。

この記事を読めば、あなたの状況に最適な修理依頼先を選択できるようになります。

Surface Laptopの主な修理依頼先

Surface Laptopの修理を依頼できる場所は、主に以下の3つに分類されます。それぞれ特徴が異なるため、あなたの優先事項に合わせて選択することが重要です。

1. Microsoft正規サポート/認定サービスプロバイダー

純正部品による高品質な修理を求める場合に適しています。Microsoftが公式に提供する修理サービスや、Microsoftから認定を受けたサービスプロバイダー（例：GSS）が該当します。保証期間内の修理や、長期的な品質保証を重視する場合に最適です。

2. パソコン修理専門業者（サードパーティ）

データ保護、修理速度、費用を重視する場合に適しています。PCホスピタル、デジタルドック、パソコンドック24などの専門業者が該当します。特にデータを残したまま修理したい場合や、保証期間外で費用を抑えたい場合に有力な選択肢となります。

3. 家電量販店

独自の延長保証に加入している場合の窓口として利用できます。ただし、実際の修理作業はメーカーや提携業者に委託されることが多いため、最終的な修理内容や期間は委託先次第となります。

Microsoft正規修理とサードパーティ修理の違い

修理依頼先を選ぶ際に最も重要なのが、Microsoft正規修理とサードパーティ修理の違いを理解することです。以下の表で、主要な5つの観点から比較します。

使用部品の違い

Microsoft正規修理では、純正部品を使用し、品質と互換性が完全に保証されます。故障箇所だけでなく、周辺部品を含めて丸ごと交換する場合が多いため、修理後の品質は非常に高い水準を保ちます。

一方、サードパーティ修理では、非純正の互換パーツや、テスト済みの中古純正パーツを使用する場合があります。品質は業者によって異なりますが、信頼できる専門業者であれば、十分に動作する部品を使用します。

データ保護の扱い

これは最も重要な違いの一つです。

Microsoft正規修理では、原則としてデータは初期化される（消去される）可能性が高いです。Microsoftは公式にデータの復旧を請け負わないと明言しており、修理依頼前にユーザー自身でバックアップを取ることが必須となります。

サードパーティ修理では、データを保護したうえで修理を実施してくれる業者が多く存在します。特にPCホスピタルなどの専門業者は、データ保護を明確にサービスとして提供しています。

修理期間の違い

Microsoft正規修理は比較的時間がかかる傾向があります。宅配修理の場合、デバイス到着から返却まで5～7日程度が目安で、混雑状況によっては1週間以上かかることもあります。

サードパーティ修理は迅速な対応が特徴です。部品在庫がある場合、最短即日対応が可能な業者も存在します。部品を取り寄せる必要がある場合でも、1週間～2週間程度で完了することが多いです。

保証の扱い

Microsoft正規修理では、メーカーの限定保証が継続されます。また、修理後にも90日間の保証が付与されるため、修理箇所に再度問題が発生した場合も安心です。

サードパーティ修理を利用すると、メーカー保証が無効になるリスクがあります。ただし、多くの専門業者は独自の修理保証（例：6か月保証）を提供しているため、保証期間外のデバイスであれば大きな問題にはなりません。

費用の違い

保証期間外の修理の場合、Microsoft正規修理は高額になる傾向があります。後述しますが、例えばSurface Pro 9の画面交換は75,647円、Surface Laptop 5のバッテリー交換は51,898円など、高額な修理費が発生します。

サードパーティ修理は、メーカー修理より安価に済むことが多いです。液晶修理で3万円～7万円、バッテリー交換で1.5万円～4万円程度と、状況によっては半額以下で修理できる場合もあります。

故障症状ごとの料金相場と修理期間

Surface Laptopの修理費用は、機種や世代によって大きく異なります。ここでは、主要な故障症状ごとに、Microsoft認定サービスプロバイダー（GSS）の実績料金と、サードパーティ修理業者の相場を具体的にご紹介します。

修理料金は一般的に「作業料金＋部品代（＋基本料金・出張料金）」で構成されます。

液晶割れ・画面交換の料金相場

液晶パネルの破損は、Surface Laptopで最も多い故障の一つです。落下や圧力によって画面が割れた場合、液晶パネル全体の交換が必要になります。

Microsoft認定サービス（GSS）の料金例：

• Surface Pro 9 画面交換：75,647円（税込）
• Surface Laptop Go 2 画面交換：70,840円～（税込）
• 修理期間：到着後5～7日

サードパーティ修理の料金相場：

• 液晶割れ修理：約3万円～約7万円（税込）
• 中心価格帯：5万円程度
• PCホスピタルの作業料金：16,500円（別途部品代）
• 修理期間：部品在庫があれば最短即日、通常2日～2週間程度

バッテリー膨張・交換の料金相場

バッテリーの劣化による膨張は、Surface Laptopで非常に多い故障です。放置すると内部基板の破損や発火のリスクがあるため、早急な交換が必要です。

Microsoft認定サービス（GSS）の料金例：

• Surface Laptop 5 バッテリー交換：51,898円（税込）
• Surface Laptop Go 2 バッテリー交換：25,993円～（税込）
• 修理期間：到着後5～7日

サードパーティ修理の料金相場：

• バッテリー交換：1.5万円～4万円程度（税込）
• PCホスピタルの作業料金：6,600円（別途部品代）
• 修理期間：最短5日（お預かり修理の場合）、通常当日～2週間

参考として、一般的なノートPCメーカーのバッテリー交換相場は15,000円～25,000円程度です。Surface Laptopは分解が難しいため、やや高額になる傾向があります。

キーボード故障の料金相場

キーボードの物理的な故障（特定のキーが反応しない、キートップが外れた等）は、基本的にキーボード全体の交換が必要となります。

Microsoft認定サービス（GSS）の料金例：

• Surface Laptop Go 2 キーボード交換：44,594円（税込）
• Surface Laptop 5 キーボード交換：31,801円～（税込）
• 修理期間：到着後5～7日

サードパーティ修理の料金相場：

• キーボード交換：おおよそ15,000円～70,000円（作業費＋部品代の総額）
• 一般的な目安：20,000円程度
• キートップ取り付け（軽微な修理）：2,200円～
• 修理期間：部品在庫があれば最短即日、通常数日～1週間

キートップが単に外れただけの場合は、再取り付けで済むことがあり、その場合は数千円で対応可能です。ただし、内部の接点が破損している場合は、キーボードユニット全体の交換が必要になります。

Surface Laptop修理における重要な注意点

Surface Laptopの修理を依頼する前に、必ず理解しておくべき重要な注意点があります。これらを知らずに修理に出すと、予期せぬトラブルや損失につながる可能性があります。

1. データのバックアップは必須

Microsoft正規修理に依頼する場合、修理によってパソコンが初期化され、データが消去される可能性が非常に高いです。Microsoftは公式にデータの復旧を行わないと明言しています。

修理前に重要なデータは必ずOneDriveや外部ストレージ（USB、外付けHDD等）にバックアップしてください。サードパーティ修理でもデータ保護を謳っていますが、万が一のトラブルに備えて、やはりバックアップを取ることを強く推奨します。

2. バッテリー膨張は放置せず早急に交換する

バッテリーが劣化し膨張すると、以下のような深刻な問題が発生します：

• キーボードやタッチパッドの形状が変わり、操作しづらくなる
• 内部の基板を圧迫して破損させる危険性がある
• 過熱や発火・爆発のリスクがある

バッテリーの膨張を発見したら、すぐに使用を中止し、修理を依頼してください。また、非正規の粗悪なバッテリー部品は過熱や発火のリスクが高いため、バッテリー交換は特に信頼性の高い正規ルートまたは技術と保証がしっかりした専門業者に依頼することが重要です。

3. 保証期間の確認とリスク許容度

修理依頼先を選ぶ際は、保証期間とあなたのリスク許容度を考慮してください。

保証期間内の場合：

• 費用や時間を気にせず純正部品で修理したい場合 → Microsoft正規サポートが最適
• 過失による故障でない場合 → 無償または低額で修理できる可能性が高い

保証期間外の場合：

• 早く、安く、データを保持して修理したい場合 → サードパーティの専門業者が有利
• ただし、一度非正規店で修理すると、その後のメーカーサポートが受けられなくなる可能性がある点に注意

4. 修理対象外や本体交換となるケース

Surfaceは分解が非常に難しい構造になっています。特に以下の場合は、修理ではなく本体交換となることがあります：

• マザーボード（メイン基板）が故障している場合
• 複数の重要部品が同時に故障している場合
• 修理よりも交換の方が費用対効果が高いと判断された場合

この場合、Microsoftではリファービッシュ品（整備済み交換機）との本体交換となることが多く、データは確実に消去されます。また、交換機は同じ機種の整備済み品となるため、色や細かい仕様が元のデバイスと異なる場合があります。