HDD→SSD換装の料金相場は?業者依頼時のデータ移行とおすすめ容量を解説
- 公開日:2025/11/9
- 最終更新日:
- パソコン修理
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パソコンの動作が遅くて困っていませんか?起動に時間がかかる、アプリケーションの立ち上がりが遅い、ファイルの読み込みに時間がかかる…そんな悩みを解決する最も効果的な方法が、HDDからSSDへの換装です。
この記事では、HDD(ハードディスクドライブ)からSSD(ソリッドステートドライブ)への換装を専門業者に依頼する場合の料金相場、データ移行方法、OSの再インストールの要否、おすすめの容量とメーカー、換装後の動作確認について詳しく解説します。
💡 HDDとSSDの違いは「図書館の本棚」と「デジタル検索システム」
HDDは、図書館で本を探すときに、書棚を一つ一つ見て回るようなものです。物理的に回転する円盤から情報を読み取るため、どうしても時間がかかります。一方、SSDは、デジタル検索システムで瞬時に本の場所を特定するようなものです。物理的な動作がなく、電子的に情報を読み取るため、HDDと比較して5~7倍も高速にデータにアクセスできます。
この記事を読めば、換装にかかる費用、最適な容量の選び方、業者選びのポイントがわかり、安心してSSD換装を依頼できるようになります。
この記事で分かること
- SSD換装を業者に依頼する場合の料金相場(容量別)
- データ移行方法(クローン作成とクリーンインストール)の違い
- おすすめのSSD容量とメーカー
- 換装後の動作確認方法と重要な注意点
⚠️ 換装前の重要な注意事項
SSD換装を依頼する場合でも、万が一のデータ消失リスクに備えて、事前に必ずデータのバックアップを取ることが推奨されています。また、薄型ノートパソコンの中には、HDDがマザーボードに直接接続されている機種があり、この場合は換装が難しい可能性があります。
SSD換装を依頼する場合の料金相場
HDDからSSDへの換装費用は、「作業工賃」「部品代(SSD本体)」「データ移行/OSインストール費用」の合計で構成されます。専門業者に依頼した場合の相場をご紹介します。
総額料金相場(工賃+部品代込み)
SSD換装を専門業者に依頼した場合、部品代、工賃、クローン作成費用などすべてを含めた総額の目安は、選択するSSDの容量によって異なります。
| SSD容量(新品) | 総額料金目安(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 250GB | 15,000円~20,680円 | 最低限の容量。データ量が少ない方向け。 |
| 500GB | 19,800円~21,780円 | 費用対効果が高く、一般的なユーザーに最適。 |
| 1TB | 24,800円~27,280円 | 大容量で余裕を持てる。写真や動画が多い方向け。 |
| 2TB | 37,000円~38,280円 | 大量のデータを保存する方向け。 |
この総額には、換装工賃、SSD部品代、マウンタ(取り付け金具)、配送専用BOX、返却時送料、クリーニングが含まれている場合があります。業者によっては、SSD交換ドクターやSSD換装ドットコムなどの料金プランが参考になります。
作業料金(工賃・設定費用)の内訳
SSD換装サービスには、通常「交換作業」と「データ移行/OSインストール」が含まれます。以下は、各作業項目の料金目安です。
| サービス内容 | 料金目安(税込) | 業者の例 |
|---|---|---|
| HDD/SSD交換 | 16,500円+部品代~ | 専門業者依頼の総額(部品代別) |
| SSD換装修理(メディアあり) | 16,500円(部品代別) | パソコンクリニック ケーズデンキ店内店 |
| SSD交換とディスククローン | 約3万円~(総額) | デジタルドックなど |
| 換装検証料金 | 6,600円 | パソコン工房(検証成功時、追加7,400円) |
| クローン作成(データ移行) | 11,000円(通常価格) | SSD換装専門業者。キャンペーンで2,200円になる場合も |
データ移行の方法とOSの再インストールの要否
HDDからSSDに換装する際、OSやデータを引き継ぐ方法には主に「クローン作成」と「クリーンインストール」の2つがあります。これによりOS再インストールの要否が変わります。
クローン作成(環境移行)
💡 クローン作成は「引っ越し」のようなもの
クローン作成は、今住んでいる家(HDD)の家具や荷物をすべてそっくりそのまま新しい家(SSD)に移動させる「引っ越し」のようなものです。家具の配置、写真の飾り方、冷蔵庫の中身まで、すべてが同じ状態で新しい家に移ります。引っ越し後も、これまでと全く同じ生活をすぐに始められます。
クローン作成とは、現在使用しているHDD/SSD内のOS、データ、ソフトウェア、各種設定を、そっくりそのまま新しいSSDに複製・移行する方法です。
OS再インストールの要否: 不要。換装後もこれまでと同じ状態でPCを使用できるため、手間が少なく推奨される方法です。
方法: クローンソフト(SSD購入時に付属している場合がある)や、デュプリケーター(HDD/SSDスタンド)などの専用機器を使用して作成します。
注意点: アプリケーションソフトは移行できない場合があるため、業者に事前に確認することが必要です。
OSクリーンインストール(新規インストール)
OSクリーンインストールとは、新しいSSDにOS(Windowsなど)を新規にインストールする方法です。
OS再インストールの要否: 必須。OSインストール後、各種環境設定やアプリケーション設定を一からやり直す必要があります。
メリット: システムの不具合やウイルス感染などが一切ないクリーンな状態でパソコンを利用開始できます。
データ保護: クリーンインストールでは、個人データやお客様自身がインストールしたソフトウェアはなくなります。そのため、必ず事前にデータのバックアップを取る必要があります。
クローン作成が適している人
こんな人におすすめ:
- 今の環境をそのまま引き継ぎたい
- 設定やソフトウェアの再インストールが面倒
- すぐにパソコンを使い始めたい
- 作業時間を短縮したい
クリーンインストールが適している人
こんな人におすすめ:
- システムの不具合をリセットしたい
- ウイルス感染の可能性がある
- パソコンを初期状態から再構築したい
- 不要なソフトを一掃したい
データバックアップ・移行(手動)
専門業者に依頼せず自分で換装する場合や、クリーンインストールを行う場合は、手動でデータを移行するためのバックアップが必要です。
推奨される媒体: 外付けHDD/SSD、USBメモリ、SDカード、クラウドストレージ(OneDrive、Google Drive等)
大容量データの場合: 写真や動画など大容量のデータがある場合は、保存できる容量の多い外付けHDD/SSDがおすすめです。SSDはHDDよりも処理速度が速く、衝撃にも強いというメリットがあります。
おすすめの容量とメーカー
SSDの容量とメーカー選びは、長期的な使い心地と安定性に大きく影響します。ここでは、用途別のおすすめ容量と信頼性の高いメーカーをご紹介します。
おすすめの容量
SSDの容量は、用途や現在使用しているデータ量によって異なります。
- 一般的なユーザーのデータ容量: 約30GBから150GB程度
- ウェブ閲覧やExcel、Wordなどの用途: 500GBでも十分対応できる場合があります
- 写真や動画を多く保存する場合: 1TB以上がおすすめ
⚠️ SSDは空き容量に余裕を持たせることが重要
SSDは空き容量が少なくなるとパフォーマンスが低下しやすい特性があります。そのため、現在使用しているデータ量ぴったりではなく、余裕のある容量を選ぶと安定性が向上します。目安として、SSD容量の20~30%は空き容量として確保することを推奨します。
容量別の推奨用途
| 容量 | 推奨用途 | 価格帯 |
|---|---|---|
| 250GB | 最低限のデータのみ保存。サブ機や軽作業用。 | 15,000円~20,680円 |
| 500GB | ウェブ閲覧、Office作業、軽い写真管理。最もコスパが高い。 | 19,800円~21,780円 |
| 1TB | 写真や動画を多く保存する方、複数のソフトウェアを利用する方。 | 24,800円~27,280円 |
| 2TB | 動画編集、大量の写真管理、ゲームなど大容量データを扱う方。 | 37,000円~38,280円 |
おすすめのメーカー
SSD換装を専門とする業者は、品質や長期保証を重視し、厳選した世界トップメーカーの国内正規品・新品のSSDを使用しています。主な取り扱いメーカーは以下の通りです。
- SAMSUNG(サムスン):世界シェアNo.1。高性能で信頼性が高い。
- Crucial(クルーシャル):Micron製。コストパフォーマンスに優れる。
- SanDisk(サンディスク):Western Digital傘下。高品質で安定性が高い。
- WESTERN DIGITAL(WD):老舗ストレージメーカー。信頼性が高い。
- KIOXIA(キオクシア):旧東芝メモリ。日本製で高品質。
- Transcend(トランセンド):台湾メーカー。コスパが良い。
- Intel(インテル):高性能で業務用途にも最適。
- ADATA:台湾メーカー。価格と性能のバランスが良い。
これらのメーカーのSSDは、国内正規品・新品であり、保証期間やサポート体制がしっかりしているため安心です。
換装後の動作確認
SSD換装後、パソコンが正常に起動し高速化されているかを確認する必要があります。以下の手順で動作確認を行いましょう。
1. BIOSでの認識確認
💡 BIOSは「パソコンの管理人」
BIOSは、パソコンの電源を入れた直後に動き出す「管理人」のようなものです。管理人は、建物(パソコン)の設備(ハードウェア)をすべてチェックし、「エアコン(CPU)は正常か?」「電気(メモリ)は通っているか?」「倉庫(ストレージ)は使えるか?」を確認します。新しいSSDを取り付けたら、管理人に「新しい倉庫が追加されましたよ」と認識させる必要があります。
新しいSSDを取り付けた後、パソコンを起動し、起動直後に「F2キー」や「Deleteキー」を連打してBIOS画面を表示します。BIOS画面で、SSDが認識されているかを確認してください。
認識されていない場合は、SSDの接続に問題がある可能性があります。業者に依頼した場合は、業者が確認してくれますが、自分で換装した場合は再度接続を確認してください。
2. 起動順序の変更
BIOS/UEFI設定内で、新しいSSDが起動ディスクとして最優先で読み込まれるように起動順序(ブート順)を設定変更します。これにより、パソコンが新しいSSDからOSを起動するようになります。
3. OS起動テスト
OSが正常に起動しなかった場合は、GPT/MBR形式の違いやUEFIブートの設定ミスが原因となっている可能性があります。業者に依頼した場合は、業者が対応してくれますが、自分で換装した場合は設定を見直す必要があります。
換装後の動作確認チェックリスト
- BIOSでSSDが認識されているか確認
- 起動順序でSSDが最優先に設定されているか確認
- OSが正常に起動するか確認
- 起動時間が短縮されたか確認(HDD時代と比較)
- アプリケーションの起動速度が向上したか確認
- ファイルの読み込み速度が向上したか確認
換装を依頼する際の重要な注意点
HDDからSSDへの換装は、パソコンの高速化(5~7倍速)、静音性、耐久性の向上といったメリットがありますが、依頼時には以下の点に注意が必要です。
1. 事前のバックアップは必須
修理業者に依頼する場合でも、万が一のデータ消失リスクに備えて、事前に必ずデータのバックアップを取ることが推奨されています。クローン作成を依頼する場合でも、作業中に予期せぬトラブルが発生する可能性はゼロではありません。
2. データ初期化・閲覧リスク
HDDやSSDの交換はデータ消失のリスクを伴います。業者によってはデータを保護してくれますが、HDDやSSDに不具合がある場合は、動作確認のためにデータを見られる可能性があります。見られたくないデータは事前に削除しておくのが確実です。
3. 物理的な制約
薄型ノートパソコンの中には、HDDがマザーボードに直接接続されている機種があり、この場合は汎用品との交換が難しく、換装を諦める必要がある場合があります。換装を検討する前に、お使いのパソコンが換装可能かどうかを業者に確認することをおすすめします。
4. SSDの規格確認
SSDには2.5inch SATA、M.2 SATA、PCIe NVMeなどの規格があり、これらは容量や形状、インターフェースの違いがあるため、パソコン本体が対応している規格を事前に把握することが大切です。業者に依頼する場合は、業者が適切な規格のSSDを選定してくれます。
5. 相性問題
SSDとPC本体の間に相性問題が発生するリスクがありますが、専門業者に依頼することで、相性問題をクリアしたSSDを使用できるため安心です。自分で換装する場合は、事前に対応機種を確認する必要があります。
⚠️ 換装前の最終確認事項
換装を依頼する前に、以下を必ず確認してください:
- 重要なデータをバックアップしたか
- お使いのパソコンが換装可能な機種か
- 業者の保証内容と期間を確認したか
- 換装後の動作確認方法を理解したか
まとめ:HDD→SSD換装で快適なパソコン環境を
この記事では、パソコンのHDDからSSDへの換装について、業者に依頼する場合の料金相場、データ移行方法、おすすめの容量とメーカー、換装後の動作確認、重要な注意点を解説しました。
- 料金相場:SSD換装の総額は、250GBで15,000円~、500GBで19,800円~、1TBで24,800円~、2TBで37,000円~が目安。
作業料金には、交換工賃、SSD部品代、クローン作成費用が含まれる。
- データ移行方法:クローン作成(環境そのまま移行、OS再インストール不要)とクリーンインストール(新規インストール、OS再インストール必須)の2つがある。
推奨はクローン作成。手間が少なく、すぐに使い始められる。
- おすすめ容量:一般ユーザーは500GB、写真や動画が多い方は1TB以上が最適。SSDは空き容量が20~30%必要。
- おすすめメーカー:SAMSUNG、Crucial、SanDisk、WESTERN DIGITAL、KIOXIA、Transcend、Intel、ADATAなどの国内正規品・新品が安心。
- 換装後の動作確認:BIOSでSSDの認識確認、起動順序の設定、OS起動テストを実施。
- 注意点:事前のバックアップは必須。物理的な制約やSSD規格の確認も重要。専門業者に依頼すれば相性問題もクリア。
HDDからSSDへの換装は、パソコンの動作速度を劇的に向上させる最も効果的なアップグレードです。料金相場やデータ移行方法を理解し、信頼できる業者に依頼することで、安心して快適なパソコン環境を手に入れることができます。ぜひ、この記事を参考に、SSD換装を検討してみてください。

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