PCマザーボード故障!修理と交換の判断基準とデータ保護、料金相場は?
- 公開日:2025/11/9
- 最終更新日:
- パソコン修理
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PCマザーボード故障!修理と交換の判断基準とデータ保護、料金相場は?
「デスクトップパソコンの電源が入らない…」
「電源は入るけど画面が真っ暗で、ピーピー音がする」
「マザーボード故障かもしれないと言われたが、修理にいくらかかる?」
デスクトップパソコンの心臓部であるマザーボード(メイン基盤)。ここが故障すると、PCは起動しなくなり、修理も高額になりがちです。
この記事では、マザーボードの修理・交換にかかる料金相場と修理期間、そして「修理(基板補修)」と「交換」のどちらを選ぶべきか、データは消えてしまうのか、技術力の高い業者をどう見極めるか、といった疑問を徹底的に解説します。
⚠️ マザーボード修理は高額です
マザーボードの修理・交換は、PC修理の中で最も高額になる可能性があります。メーカー修理(保証外)では50,000円~80,000円に達することも珍しくありません。
また、見積もり後に修理をキャンセルした場合でも、診断料や検査料(例:8,030円)が発生するケースが多いため、依頼は慎重に行う必要があります。
マザーボード故障のサイン(前兆)
以下のような症状が発生した場合、マザーボードの故障が疑われます。
マザーボード故障の主な症状
- 電源ボタンを押しても全く反応しない(電源ユニット故障の可能性も)
- 電源は入るが、すぐに電源が落ちる
- 電源は入るが、画面に何も表示されない(真っ暗)
- 起動時に「ピーピー」と異音(ビープ音)が繰り返し鳴る
- 使用中に突然フリーズし、電源が落ちる症状が多発する
- 「パチッ」という音や、焦げたにおい、煙が出た
「修理(補修)」と「交換」の料金相場と期間
マザーボードの故障対応には、基板全体を取り替える「交換」と、故障箇所だけを直す「修理(基板補修)」の2種類があり、料金が大きく異なります。
💡 修理は「精密手術」、交換は「臓器移植」
マザーボードの故障対応は、医療に例えられます。
「交換」は、機能しなくなった臓器を丸ごと取り替える「臓器移植」です。確実ですが、部品代(臓器)が高額になります。メーカー修理は基本的にこれです。
「修理(基板補修)」は、ICチップやコンデンサなど、臓器の悪い部分だけを切り取る「精密手術(ピンポイント補修)」です。非常に高い技術(執刀技術)が必要ですが、成功すれば部品代を数万円単位で節約できます。これが専門業者の強みです。
料金相場と修理期間の比較
依頼先と修理内容によって、以下のように費用と期間が変動します。
① メーカー修理(交換)
料金:50,000円 ~ 80,000円
期間:約1週間 ~ 10日
安心感はありますが、費用は最も高額になります。データは原則初期化されます。
② 専門業者(交換)
料金:25,000円 ~ 50,000円
期間:最短即日 ~ 1週間
部品代(4,000円~30,000円)+工賃。部品在庫があれば迅速です。PCホスピタルの目安では25,300円程~。
③ 専門業者(基板補修)
料金:6,000円 ~ + 部品代
期間:交換より時間がかかる場合あり
ICチップやコンデンサの破損など、原因が特定できる場合の最安の選択肢。ただし高度な技術が必要です。
④ デジタルドック(目安)
料金:約40,000円 ~ 70,000円
期間:要確認
基盤故障時の総額目安として提示されています。
データへの影響とBIOS設定の注意点
マザーボード交換で最も気になるのが「データ」と「OS(Windows)」の扱いです。
データは消える?消えない?
マザーボードはデータ(HDD/SSD)とは別のパーツですが、依頼先によって対応が真逆です。
メーカー修理の場合
データ消失リスク:高(ほぼ初期化)
メーカーは個人情報保護の観点から、修理の際にデータを消去し、工場出荷状態に戻すのが基本方針です。データは戻ってこない前提で依頼する必要があります。
専門修理業者の場合
データ消失リスク:低(データ保護)
多くの専門業者は「データを保護したまま修理」を強みとしています。HDD/SSDには触れずにマザーボードの修理・交換を行うため、データや設定はそのまま残ります。
BIOS設定とOS(Windows)の引き継ぎ
マザーボードを交換すると、以下の2点に影響が出ます。
- BIOS設定のリセット
マザーボードを交換すると、BIOS(PCの土台となる設定)は初期状態に戻ります。通常は問題ありませんが、交換後、新しいマザーボードのドライバをインストールする必要があります。 - OSのライセンス認証
Windowsは「マザーボード」と紐付いてライセンス認証されています。そのため、交換すると「別のPC」と認識され、ライセンスが切れることがあります。
対策:Windows 10/11の場合、事前にMicrosoftアカウントとWindowsライセンスを紐づけておくことで、交換後もスムーズにOSを引き継いで使用できます。
※長期間使用したPCの不具合は、マザーボード上のCMOS電池(ボタン電池)の消耗が原因のこともあります。この場合の交換費用は1,650円~と安価です。
技術力が高い修理業者の見極め方
マザーボード修理は業者の技術力で結果が大きく変わります。以下のポイントで優良な業者かを見極めましょう。
優良な修理業者の見極め方
- ① 「ピンポイント補修」に対応しているか
高額な「交換」だけでなく、ICチップやコンデンサのみを修理する「ピンポイント補修(電子回路補修)」に対応している業者は、高度な技術力を持つ証拠です。これにより数万円の部品代を節約できる可能性があります。 - ② 料金体系が透明か
「~円から」だけでなく、「総額表記」が明確か、修理前に必ず見積もりを提示してくれるかを確認しましょう。 - ③ データセキュリティ体制は万全か
「プライバシーマーク」や「ISMS認証」を取得している業者は、個人情報やデータの管理体制が整っており、安心して預けられます。 - ④ 修理後の保証があるか
修理箇所に対して、修理証明書や独自の保証期間(例:6ヶ月)を設けているかを確認しましょう。
📚 参考情報
本記事に記載の料金(キャンセル料 8,030円、PCホスピタルの目安 25,300円など)やサービス内容は、記事執筆時点(または元情報)のものです。最新の正確な料金や保証条件については、必ず各メーカーまたは修理業者の公式サイトでご確認ください。
まとめ:マザーボード故障時の賢い選択
デスクトップPCのマザーボード修理について解説しました。
- 症状:「電源が入らない」「ビープ音が鳴る」「フリーズ多発」は故障のサイン。
- 料金:メーカー交換(5万~8万円)、業者交換(2.5万~5万円)、業者補修(6千円~)と幅がある。
- データ:メーカーは初期化、専門業者はデータ保護が基本。
- 業者選び:高額な「交換」を提案するだけでなく、安価な「ピンポイント補修」に対応できる技術力のある業者を探すのが鍵。
マザーボード故障は高額な修理になりがちですが、「交換」一択だと思い込まず、まずは「データ保護」と「ピンポイント補修」に対応している専門業者に診断を依頼することをお勧めします。

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