「自転車がパンクした!修理にどれくらい時間がかかるんだろう?」と不安になっていませんか? 自転車のパンク修理にかかる時間は、修理内容や店舗の混雑状況によって大きく異なります。一般的に、軽度のパンク修理(パッチ補修)のみであれば15分から30…
チェーンの「ガランガラン」音を放置すると危険!たるみ調整の料金と時間
- 公開日:2025/11/10
- 最終更新日:
- 自転車修理
- チェーンの「ガランガラン」音を放置すると危険!たるみ調整の料金と時間 はコメントを受け付けていません

チェーンのたるみ調整は、走行時の異音や抵抗を防ぐだけでなく、チェーンが外れることによる転倒や事故のリスクを回避するために不可欠なメンテナンスです。
この記事では、チェーンのたるみ調整にかかる料金相場、店舗ごとの違い、所要時間、そして交換が必要になるケースについて詳しく解説します。
⚠️ たるみの放置は「事故」と「出費」の原因に
チェーンのたるみを放置すると、騒音が大きくなるだけでなく、チェーンやスプロケット(ギア)の寿命を縮めます。最悪の場合、走行中にチェーンが外れ、ペダルが空転したり、車輪に絡まったりして転倒する危険性があります。早めの点検・調整が重要です。
チェーン調整の料金相場(2025年最新)
自転車専門店や量販店でのチェーンのたるみ調整(張り調整)のみの工賃は、数百円から1,000円前後と比較的安価です。
しかし、店舗によって料金設定に大きな差があります。
イオンバイク (安価)
料金: ¥275 (税込)
備考: 注油込み。あんしんパック会員は ¥137.5 (税込)。
(2024年3月改定後情報)
サイクルベースあさひ
料金: ¥880 (税込)
備考: チェーン張り調整の工賃。
(2024年1月時点)
このように、イオンバイクでは275円(税込)と非常に安価に設定されている一方、サイクルベースあさひでは880円(税込)と、約3倍の価格差があります。ノムラサイクルなど他の専門店では500円~という例もあり、価格は店舗の方針によって様々です。
注:出張修理サービスを利用する場合、作業費は安くても出張費が加算されるため、チェーン戻し調整だけでも総額4,900円~と高額になるため注意が必要です。
チェーンのたるみ見極め方(何cmが危険?)
チェーンがたるんでいるかどうかは、簡単なチェックで判断できます。
チェーンのたるみ チェックリスト
- チェーンの中央部を指でつまみ、上下に揺らす。
- 可動域が「上下で2cm以上」動く → 調整が必要
- 適正な張りは、上下の揺れ幅が「1cm〜2cm」程度です。
- (チェーンカバーで見えない場合)走行中に「ガランガラン」と大きな音が鳴る → 末期症状。即調整が必要。
そもそも、なぜチェーンはたるむ(伸びる)のか?
チェーンは日常的な使用により摩耗し、「伸びる」ことでたるみが生じます。これはチェーンがゴムのように伸びるわけではありません。
💡 チェーンの「伸び」は「連結部の穴が広がること」
チェーンは、多くの金属リンク(駒)がピンで繋がってできています。 自転車を漕ぐ力が加わるたび、この「ピン」と「リンクの穴」がこすれ合い、ごくわずかに摩耗します。 1つの隙間では0.01mmの摩耗でも、100個以上のリンクが集まると、全体として数mm〜数cmの「隙間の合計=伸び」となり、たるみが発生するのです。 これは物理的な摩耗なので、避けることはできません。
プロの作業内容と所要時間
チェーンのたるみ調整(張り調整)は、主に後輪を後方にずらすことで、たるみを解消する作業です。
チェーン調整の作業工程(ギアなし/内装変速車)
(ブレーキ固定バンドのボルト(プラスドライバー)などを緩める)
(後輪の車軸を固定している左右のナットを15mmスパナで緩める)
(車軸右側にある「チェーン引き」のナットを10mmスパナで締め、後輪を後方に引く)
(チェーンの張りが1cm程度になるよう調整し、車輪がフレームの中央にあるか確認)
(緩めたすべてのナットとボルトを確実に締め直す)
所要時間は約5分〜15分
チェーンの張り調整は、プロにとっては比較的短時間で完了する作業です。
- イオンバイクでの作業目安時間:約5分
- ノムラサイクルでの作業目安時間:約10〜15分
ただし、これはあくまで作業時間です。店舗の混雑状況によっては、受付からの待ち時間が別途発生します。
「調整」と「交換」の違い
たるみ調整は、あくまで「張り」を戻す作業です。チェーン自体の摩耗(伸び)が限界に達している場合は、調整では対応できず、「チェーン交換」が必要になります。
チェーン調整(張り調整)
症状: たるみが2cm程度。軽い異音。
対処: 後輪を後方にずらして張りを戻す。
料金: ¥275〜¥880程度。
チェーン交換
症状: 調整してもたるみが取れない(調整限界)。走行距離3000km超。激しい異音。
対処: 古いチェーンを切り、新しいチェーンに交換する。
料金: 約¥2,500〜¥5,000以上(部品代+工賃)。
チェーン交換の料金目安
チェーン交換は、チェーン本体の部品代に加え、チェーンカバーの脱着などが必要なため、工賃が高額になります。
- 一般的な相場: 部品代込みで 2,500円くらい〜
- イオンバイク(工賃): ハーフケース ¥2,970 / フルカバー ¥3,850 (税込)
- サイクルベースあさひ(工賃): ハーフケース ¥4,180 / フルカバー ¥5,280 (税込)
※上記工賃に、別途チェーン本体の部品代(1,000円〜)が加算されます。
自分で調整(DIY) vs プロへの依頼
チェーン調整は比較的簡単なDIYメンテナンスの一つですが、安全性を考慮するとプロに依頼することが推奨されます。
⚠️ DIYの注意点とリスク
チェーン調整は、単に張れば良いわけではありません。
- 車輪のセンター出し:後輪をまっすぐ引かないと、車輪が斜めになり、ブレーキが片効きしたり、走行が不安定になったりします。
- 締め付け不足:後輪ナットの締め付けが甘いと、走行中に車輪が外れる重大な事故につながります。
- 工具が必要:15mmスパナ、10mmスパナ、プラスドライバーなどが必要です。
特にチェーンカバー付きのママチャリや内装変速機付きの自転車は構造が複雑です。自信がない場合は、数百円の工賃で安全が買えるプロへの依頼を強く推奨します。
外装変速機(スポーツバイク)は調整不要
クロスバイクやロードバイクのような「外装変速機(リアディレイラー)」が付いている自転車は、変速機のバネが常にチェーンを引っ張っているため、基本的に本記事で解説した「張り調整」は不要です。
スポーツバイクでチェーンのたるみがひどい場合は、チェーンの摩耗(伸び)が限界に達しているか、変速機自体の故障ですので、交換が必要となります。
チェーン調整に関するFAQ
Q1: 自転車のチェーンたるみ調整の料金相場はいくらですか?
A1: 店舗によりますが、工賃相場は500円から1,000円前後(税込)です。イオンバイクでは275円(税込)、サイクルベースあさひでは880円(税込)と、店舗によって価格差が大きいです(2024-2025年時点)。
Q2: チェーンのたるみは、どれくらいで調整が必要ですか?
A2: チェーンを指でつまんで上下に揺らしてみて、可動域が2cm以上ある場合は調整が必要です。走行中に「ガランガラン」という異音がする場合も危険なサインです。
Q3: チェーンのたるみ調整にかかる時間はどのくらいですか?
A3: プロに依頼した場合、作業自体は約5分から15分程度で完了します。ただし、これは作業時間のみであり、店舗の混雑状況によっては受付からの待ち時間が別途かかります。
Q4: チェーン交換が必要になるのは、どのような場合ですか?
A4: チェーンの摩耗(伸び)が進み、後輪を限界まで後ろに下げてもたるみが取れなくなった場合です。走行距離の目安としては、3000km〜4000kmが交換時期とされています。
Q5: 自分でチェーンのたるみ調整をしても安全ですか?
A5: DIYは費用(工具代のみ)を節約できますが、リスクが伴います。特に「車輪のセンター出し」や「ナットの適切な締め付け」が不十分だと、ブレーキの不具合や走行中の車輪脱落など、重大な事故につながる可能性があります。安全性を最優先するなら、プロに依頼することを推奨します。
まとめ:チェーン調整は「安価な安全対策」
この記事では、自転車のチェーンたるみ調整について解説しました。
- 料金相場: イオンバイク(¥275)とあさひ(¥880)で価格差が大きい。
- 調整の目安: たるみが上下2cm以上、または「ガランガラン」という異音。
- 所要時間: 作業自体は5分〜15分程度。
- 放置リスク: 異音だけでなく、チェーン外れによる転倒事故の原因になる。
- DIY vs プロ: DIYはリスクあり。安全性を考えれば、数百円でプロに任せるのが確実。
チェーンのたるみは、自転車の「S.O.S」のサインです。イオンバイクのように数百円で調整できる店舗も多いため、異音を感じたら、大きなトラブルになる前に、お近くの自転車店で点検してもらいましょう。

スマホ、PC、Switch、自転車などの格安修理業者を全国から厳選!最安値の修理業者が見つかるかも?修理のご依頼は格安修理本舗にお任せください!






