中古車を購入した後や、長年使っている車で「セルが回らない」という症状に悩まされることがあります。その原因として最も多いのが「オルタネーター(ダイナモ)」の故障です。今回は、オルタネーターの役割とその故障がもたらす影響、さらにリビルド品での修…
セルを回してもエンジンがかからない!オルタネーター故障とバッテリー上がりの見分け方
- 公開日:2024/12/9
- 最終更新日:2024/12/16
- 車
車には、必須の二つの部品があります。エンジンを始動させるセルモーターと、走行中にバッテリーを充電するオルタネーターです。
- セルモーター: バッテリーの電力を使ってエンジンを回転し、始動させます。キーを回すと「ガー」と音がするのは、この部品の動作音です。
- オルタネーター: エンジンと連動して回転し、バッテリーに電力を供給します。これにより、走行中のバッテリー消耗を防ぎます。
つまり、セルモーターは「スタートボタン」、オルタネーターは「発電機」の役割を果たします。
オルタネーターが故障しやすい車種について
特定の車種を挙げるのは難しいです。オルタネーターの故障は、使用状況やメンテナンス、部品の品質などによります。
- 寿命: 一般に、走行距離10万~15万キロ、または10年程度とされていますが、これは目安で、実際は使用状況に依存します。
オルタネーターが故障しやすい原因
- 経年劣化: 長年の使用で部品が摩耗します。
- 過酷な運転: 頻繁なスタートストップや重い荷物の運搬で負荷がかかります。
- ベルトの劣化: ベルトの滑りや切れにより発電量が減少します。
- 冷却不良: 高温環境でオルタネーターが過熱します。
オルタネーターが故障した時の症状
- エンジンがかかりにくい: バッテリーの不足でセルモーター動作が弱い。
- 走行中のエンスト: バッテリーの電力不足でエンジンが停止。
- ヘッドライトが暗い: 電圧低下でランプが暗くなる。
- 警告灯の点灯: エンジンやバッテリーの警告が出る。
オルタネーターが故障した時の症状でエンジンがかからない際の特徴はある?
オルタネーターが故障してエンジンがかからない場合、以下の特徴的な症状が見られます。
オルタネーター故障によるエンジン始動不良の特徴
- バッテリー交換直後でもすぐに上がってしまう: オルタネーターが故障していると、バッテリーを交換してもすぐに充電できず、再びエンジンがかからなくなります。
- セルモーターの回転が弱くなる: バッテリーが十分に充電されていないため、セルモーターが弱く回り、エンジンを始動させる力が不足します。
- 警告灯の点灯: バッテリー警告灯やエンジン警告灯が点灯することがあります。
- 異音: オルタネーターから異音が聞こえることがあります。
オルタネーター故障とバッテリー上がりの見分け方
オルタネーターの故障によるエンジン始動不良は、バッテリー上がりと混同されがちです。両者の違いを以下にまとめました。
項目 | オルタネーター故障 | バッテリー上がり |
---|---|---|
バッテリー交換後 | すぐに上がってしまう | 一度はエンジンがかかる |
セルモーターの回転 | 弱い | 弱いまたは回らない |
警告灯 | バッテリー警告灯、エンジン警告灯が点灯 | バッテリー警告灯が点灯 |
その他 | オルタネーターから異音がする場合がある | 特に異常音はない |
まとめ
セルモーターとオルタネーターは、車の正常な動作に必要です。オルタネーターの故障は走行に影響を与えるため、定期点検が重要です。疑わしい場合は、早めに専門の整備工場でチェックをお願いします。
関連リンク:オルタネーター(ダイナモ)はリビルド品で修理すると安い!中古車のセルが回らない故障原因はコレ
IT企業に就職後、フリーランサーとして独立、パソコン修理、業務用エアコン修理を経験して格安修理本舗を作成しました。
田舎の学校に通っていたので5キロくらいの距離を往復して自転車のパンク修理にはお世話になりました。
スマホはiPhoneを使っておりバッテリー交換などを修理店に依頼して直してもらったことがあります。