セルを回してもエンジンがかからない!オルタネーター故障とバッテリー上がりの見分け方

セルを回してもエンジンがかからない!オルタネーター故障とバッテリー上がりの見分け方

車には、必須の二つの部品があります。エンジンを始動させるセルモーターと、走行中にバッテリーを充電するオルタネーターです。

  • セルモーター: バッテリーの電力を使ってエンジンを回転し、始動させます。キーを回すと「ガー」と音がするのは、この部品の動作音です。
  • オルタネーター: エンジンと連動して回転し、バッテリーに電力を供給します。これにより、走行中のバッテリー消耗を防ぎます。

つまり、セルモーターは「スタートボタン」、オルタネーターは「発電機」の役割を果たします。

オルタネーターが故障しやすい車種について

特定の車種を挙げるのは難しいです。オルタネーターの故障は、使用状況やメンテナンス、部品の品質などによります。

  • 寿命: 一般に、走行距離10万~15万キロ、または10年程度とされていますが、これは目安で、実際は使用状況に依存します。

オルタネーターが故障しやすい原因

  • 経年劣化: 長年の使用で部品が摩耗します。
  • 過酷な運転: 頻繁なスタートストップや重い荷物の運搬で負荷がかかります。
  • ベルトの劣化: ベルトの滑りや切れにより発電量が減少します。
  • 冷却不良: 高温環境でオルタネーターが過熱します。

オルタネーターが故障した時の症状

  • エンジンがかかりにくい: バッテリーの不足でセルモーター動作が弱い。
  • 走行中のエンスト: バッテリーの電力不足でエンジンが停止。
  • ヘッドライトが暗い: 電圧低下でランプが暗くなる。
  • 警告灯の点灯: エンジンやバッテリーの警告が出る。

オルタネーターが故障した時の症状でエンジンがかからない際の特徴はある?

オルタネーターが故障してエンジンがかからない場合、以下の特徴的な症状が見られます。

オルタネーター故障によるエンジン始動不良の特徴

  • バッテリー交換直後でもすぐに上がってしまう: オルタネーターが故障していると、バッテリーを交換してもすぐに充電できず、再びエンジンがかからなくなります。
  • セルモーターの回転が弱くなる: バッテリーが十分に充電されていないため、セルモーターが弱く回り、エンジンを始動させる力が不足します。
  • 警告灯の点灯: バッテリー警告灯やエンジン警告灯が点灯することがあります。
  • 異音: オルタネーターから異音が聞こえることがあります。

オルタネーター故障とバッテリー上がりの見分け方

オルタネーターの故障によるエンジン始動不良は、バッテリー上がりと混同されがちです。両者の違いを以下にまとめました。

項目オルタネーター故障バッテリー上がり
バッテリー交換後すぐに上がってしまう一度はエンジンがかかる
セルモーターの回転弱い弱いまたは回らない
警告灯バッテリー警告灯、エンジン警告灯が点灯バッテリー警告灯が点灯
その他オルタネーターから異音がする場合がある特に異常音はない

まとめ

セルモーターとオルタネーターは、車の正常な動作に必要です。オルタネーターの故障は走行に影響を与えるため、定期点検が重要です。疑わしい場合は、早めに専門の整備工場でチェックをお願いします。

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