【PC液晶割れ】修理代はいくら?放置は危険!メーカー・専門業者の料金相場と応急処置まとめ

  • 公開日:2025/11/9
  • 最終更新日:
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「ノートパソコンを落として画面が割れた!」
「カバンの中で圧力がかかって、液晶にヒビが…」

ノートパソコンの液晶割れは、最も多く、そしてショックの大きい故障の一つです。画面が映らないと作業が一切できなくなるだけでなく、修理費用が高額になりがちです。

しかし、依頼先を適切に選ぶことで、費用をメーカー修理の1/3程度に抑えられる可能性もあります。

この記事では、ノートパソコンの液晶割れ修理に関する以下の情報を網羅した完全ガイドをお届けします。

  • 液晶交換の料金相場(メーカー vs 専門業者)
  • 修理にかかる期間(即日対応は可能?)
  • 自分で交換(DIY)するリスク
  • 液晶割れを放置する危険性
  • 今すぐできる応急処置とデータバックアップの方法

⚠️ まず確認:外部ディスプレイでデータを救え!

液晶が割れても、本体(マザーボードやHDD/SSD)は無事なケースがほとんどです。修理に出す前に、まずHDMIケーブルなどで外部ディスプレイ(家のテレビなど)に接続し、大切なデータをバックアップする応急処置を試みてください。(詳細は後述)


1. 液晶交換の料金相場(メーカー別 vs 専門業者)

液晶割れ修理の料金は、「診断・作業料金(工賃)」と「部品代(液晶パネルの実費)」の合計で決まります。この費用が、依頼先によって大きく異なります。

💡 メーカー修理は「ディーラー」、専門業者は「街の整備工場」

ここでも車の修理と同じです。

  • メーカー修理(ディーラー):
    純正部品を使うため「絶対的な安心感」がありますが、部品代や工賃がすべて高額に設定されており、修理費用は非常に高くなります。
  • 専門修理業者(街の整備工場):
    純正品と同等の高品質な互換パーツ(OEM品など)を使用することで、部品代を大幅にカット。工賃も安価なため、総額でメーカーの半額~1/3程度で済むことも珍しくありません。

A. メーカー別の概算修理料金

メーカー修理は安心感がありますが、費用は「新品の安いパソコンが買えてしまう」レベルになることを覚悟する必要があります。特に落下や破損は保証対象外となるため高額です。

メーカー料金目安(ノートパソコン)補足(2025年10月時点の概算情報)
富士通76,780円~ノート10型以上、「画面異常(液晶モニタ)」料金
NEC67,210円~70,510円12型以上16型未満の液晶交換概算。10万円超のケースも。
HP40,000円〜100,000円ノートPCの液晶修理費用目安
東芝 (Dynabook)高額になる傾向過去には15万円の見積もりが出た事例も。

※注意:上記はあくまで概算です。お客様起因の故障(落下など)は、この概算が適用されず、さらに高額になる可能性があります。

B. パソコン修理専門業者の料金相場

専門業者に依頼した場合、費用は大幅に抑えられます。ただし、高性能機やMacBookなどは専門業者でも高額になる傾向があります。

費用項目料金相場(専門業者)補足
総額目安(一般ノートPC)約20,000円 〜 70,000円13.3インチ等で部品代・工賃込み2万円台の事例多数。
作業料金(工賃のみ)約5,500円 〜 16,500円これに別途「部品代」が加算されます。
一体型パソコン (23.8インチ)約40,000円修理実績例。
MacBook Air約20,000円 〜 60,000円モデルにより変動します。
MacBook Pro約30,000円 〜 80,000円モデルにより変動します。

📚 料金のポイント

専門業者に依頼すれば、メーカー修理の半額から1/3程度の費用で直せる可能性が十分にあります。まずは複数の専門業者に見積もりを依頼することをおすすめします。

2. 修理期間の目安(即日対応の可否)

液晶交換は部品交換を伴うため、修理期間は「交換用パネルの在庫があるかどうか」で決まります。

メーカー修理

期間:数日 〜 1ヶ月程度
工場への配送や手続きに時間がかかるため、即日対応はまず不可能です。

専門業者(在庫あり)

期間:最短当日 〜 2日
持ち込み修理で、店舗に適合する液晶パネルの在庫があれば、その日のうちに修理が完了する場合もあります。

専門業者(在庫なし)

期間:10日 〜 3週間程度
部品の取り寄せに時間がかかります。国内取り寄せで3〜5日、海外取り寄せ(特にMacBookや特殊な機種)の場合は10日〜3週間かかることもあります。

3. 自分で交換(DIY)する場合のリスク

修理費用を抑えるため、ネット通販で液晶パネル(約1万〜2万円)を購入し、自分で交換しようと考える方もいます。しかし、これは非常にリスクの高い行為であり、推奨されません。

⚠️ 自分で交換する際の4大リスク

安く済ませるつもりが、逆に買い替えより高くつく可能性があります。

【危険】自己修理(DIY)のリスク

  • 1. 故障の悪化(症状の悪化)

    最も多いリスクです。液晶以外の部分(マザーボードや接続ケーブル)を傷つけ、画面が一切映らなくなるなど、症状を悪化させる可能性があります。

  • 2. メーカー保証の無効化

    一度でも個人で分解すると、その時点でメーカー保証は(たとえ期間内でも)無効となります。

  • 3. 部品の破損・怪我

    分解時に本体のツメを折ったり、ネジを紛失したりします。また、割れたガラスや漏れた液晶(有害物質)に触れて怪我をするおそれもあります。

  • 4. 結果的に高額な費用が発生

    修理に失敗し、結局「修理不能」として専門業者に持ち込むことになり、より高額な修理費用や買い替えが必要となる最悪のケースです。

4. 液晶割れを放置する危険性

「少しヒビが入っただけだから」「外部ディスプレイに映るから」といって液晶割れを放置するのは非常に危険です。

⚠️ 放置は危険!すぐに修理すべき4つの理由

液晶割れを放置してはいけない理由

  • 1. 破損の拡大と完全故障

    軽微な割れでも、ノートパソコンの開閉時の圧力でヒビが広がり、最終的に画面が完全に映らなくなる可能性があります。

  • 2. 液晶漏れと有害物質

    破損が進行すると「液晶漏れ」(黒いシミ)が発生します。液晶に含まれる物質は有害な場合があり、また割れた部分が高温になりやすく、やけどの恐れもあるため触れるのは危険です。

  • 3. 内部への影響と本体故障

    破損した隙間からホコリ、髪の毛、湿気、飲み物の飛沫などが侵入し、内部のマザーボードをショートさせ、パソコン本体の致命的な故障につながる可能性があります。

  • 4. 操作不良(タッチパネルの場合)

    タッチパネル搭載モデルの場合、割れた部分が常に押されていると認識され、カーソルが勝手に動くなどの誤作動が発生します。

5. 今すぐできる応急処置の方法

液晶が割れてしまったら、被害を最小限に抑え、データを保護するための応急処置を行い、その後すぐに修理業者に相談しましょう。

液晶割れ発生時の応急処置フロー

ステップ1: 割れを補強する

テープや液晶保護フィルムを上から貼り、ヒビが広がるのを防ぎます。※圧力をかけないよう注意

ステップ2: 外部ディスプレイに接続

ノートパソコンのHDMI端子やVGA端子を使い、家のテレビや別モニターに接続します。

ステップ3: 本体が無事か確認

外部ディスプレイにいつも通りのデスクトップ画面が映れば、本体(マザーボードやHDD/SSD)は無事な可能性が高いです。

ステップ4: 【最重要】データのバックアップ

このチャンスを逃さず、外付けHDDやクラウドストレージ(Google Drive, OneDriveなど)に、大切なデータを全てバックアップします。

ステップ5: 電源を切り、修理業者に相談

バックアップが完了したら、PCの電源を切り、専門業者に見積もりを依頼します。

⚠️ 外部ディスプレイに映っても放置厳禁!

外部ディスプレイに映るからといって、そのまま使い続けるのは絶対にやめてください。前述の通り、割れ目からの異物混入により、取り返しのつかない本体故障(マザーボードのショートなど)を引き起こすリスクがあります。応急処置はあくまで「データを救出するための一時的な措置」と考え、速やかに修理に出しましょう。

まとめ:液晶割れは「安く」「早く」「安全に」直そう

この記事では、ノートパソコンの液晶割れ修理について網羅的に解説しました。

  • 料金相場:

    メーカー修理(約7万円~)は非常に高額。専門業者(約2万~7万円)なら、メーカーの半額以下で修理できる可能性が高い。

  • 修理期間:

    部品在庫次第。専門業者に在庫があれば「即日修理」も可能だが、取り寄せの場合は10日~3週間かかることも。

  • 自己修理のリスク:

    絶対に推奨しません。保証無効、故障悪化、怪我のリスクがあり、結果的に高くつく可能性が大です。

  • 放置の危険性:

    絶対にNG。ヒビが拡大し、液晶漏れ(有害物質)や、内部基板のショートを引き起こし、PC本体が完全に故障するリスクがあります。

  • 応急処置:

    まずは外部ディスプレイ(テレビ等)に接続し、最優先でデータのバックアップを取ってください。

液晶が割れてショックを受けているかもしれませんが、まずは落ち着いて応急処置(データバックアップ)を行い、複数の専門修理業者に相見積もりを取ることから始めるのが、最も賢明な選択です。

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