メーカーPC修理完全ガイド|NEC・富士通・DELLの料金、保証、期間を徹底比較
- 公開日:2025/11/9
- 最終更新日:
- パソコン修理
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「愛用のNEC(富士通)のパソコンが壊れた…」
「メーカー修理って安心だけど、高いし時間もかかりそう…」
「街の修理屋さん(民間業者)と、どっちに出すのが正解?」
パソコンが故障した時、真っ先に思い浮かぶ「メーカー修理」。安心感がある一方で、料金や期間、データの取り扱いについて多くの不安がありますよね。
この記事では、元記事の情報に基づき、NEC、富士通、DELL、HPといった主要メーカーの修理料金(保証期間外)、保証内容、修理期間を徹底的に比較。メーカー修理のメリット・デメリット、そして「民間業者」との賢い使い分けについて、詳しく解説します。
💡 メーカー修理は「大学病院の専門治療」
元記事の例えを借りると、メーカー修理は「高度な医療機器(純正部品)を使った、確実な医療行為」。
時間はかかり(1~2週間)、費用も高額ですが、そのメーカーの専門医(技術者)による最も信頼できる治療が受けられます。
ただし、「あなたの荷物(データ)は、治療の邪魔になるのですべて捨てます(初期化)」というのが基本方針です。
対する民間修理業者は「迅速で柔軟な救急対応」。
あなたの荷物(データ)をできる限り保護しながら、早く、安く治療(修理)してくれますが、使う薬(部品)はジェネリック(互換品)になることもあります。
この記事を読めば、あなたのPCの状況(保証、予算、緊急度、データの重要性)に合わせて、どちらの「病院」を選ぶべきか、明確に判断できるようになります。
1. メーカー修理のメリット・デメリット
まず、メーカー修理を選ぶことの長所と短所を明確に理解しておきましょう。
メーカー修理のメリット (Pros)
✅ 純正部品による品質と安心感
その製品を製造したメーカー自身が、100%純正の部品を使って修理します。品質と修理後の動作安定性は最も信頼できます。
✅ 保証期間内なら無料・割引
最大のメリットです。購入から1年以内の自然故障や、延長保証期間内であれば、無料または格安で修理を受けられます。
メーカー修理のデメリット (Cons)
❌ 料金が高額(保証期間外)
純正部品代と技術料が上乗せされるため、民間業者の2~3倍の費用がかかることも珍しくありません。
❌ データが初期化される(最重要)
メーカーはデータの保全に対応していません。修理の過程で、データは原則として初期化(工場出荷状態に戻)されます。
❌ 修理期間が長い
修理拠点に郵送し、見積もり、修理、返送というプロセスを経るため、1~2週間、長ければ1ヶ月かかることもあります。
❌ 手続きが郵送メイン
「今すぐ持ち込んで診てほしい」という対応が難しく、郵送での手続きが基本です。
⚠️ データは「必ず消える」前提で!
メーカー修理に出すということは、「パソコン内の写真、書類、アプリ、設定など、すべてのデータが消去される」ことに同意するのとほぼ同じです。
修理に出す前には、必ずご自身で重要なデータのバックアップを取る必要があります。
2. 保証期間外の修理料金 概算比較
保証が切れた場合の修理料金は、民間業者に比べて非常に高額になります。特にマザーボード(メイン基板)や液晶パネルの交換は、新品のPCが買えるほどの金額になることもあります。
💡 メーカー修理料金は「正規ディーラーでの車検」
メーカー修理の料金体系は、自動車の「正規ディーラー」での修理や車検に似ています。
部品はすべて高価な「メーカー純正品」を使い、工賃も正規の基準で計算されるため、総額は高くなります。
一方、民間業者は「街の整備工場」。中古部品(リビルド品)や互換性のある社外品(互換パーツ)を使い、工賃も安く抑える努力をしてくれます。
以下は、元記事に記載された主要メーカーの概算修理料金(保証期間外・税込)の比較です。
| 故障部品 | 富士通 (2025年10月更新) | NEC | HP (ノートPC) |
|---|---|---|---|
| メインボード(基板) | ¥70,840~ | ¥58,960~¥62,260 | ¥40,000~¥90,000 |
| ノートPC液晶モニタ | ¥76,780~ (10型以上) | ¥67,210~¥70,510 (12-16型) | ¥40,000~¥100,000 |
| HDD/フラッシュメモリ | ¥61,270~ | ¥57,640~¥60,940 | ¥40,000~¥60,000 (HDD) |
| キーボード (ノートPC) | ¥26,950~ | ¥17,930~¥21,230 | ¥30,000~¥70,000 |
※上記はあくまで概算です。実際の料金は機種や故障状況によって変動します。
💡 基板交換は「家の土台の入れ替え」
「メインボード(基板)」の交換費用がこれほど高額なのは、それが「家の土台」や「人体の背骨」にあたる最重要部品だからです。
CPUやメモリなど、PCの頭脳や神経がすべて接続されています。
ここが壊れると、PCはただの箱になってしまうため、交換(土台の入れ替え)には莫大なコストがかかるのです。
3. 保証内容と「診断料」の比較
通常保証は「1年間」が基本ですが、各社とも有料の延長保証サービスを提供しています。注意すべきは、修理をキャンセルした場合の「診断料」です。
メーカー別 保証と診断料
- 富士通 (FUJITSU)
- 保証:通常1年。有料で「PC保証アップグレードサービス」(3~5年)あり。
- 診断料:修理をキャンセルした場合、診断費用として ¥6,600(税込)が請求されます。
- NEC
- 保証:通常1年。有料で「メーカー保証サービスパック」や、落下・水濡れにも対応する「あんしん保証サービスパック」(3~5年)あり。
- HP (ヒューレット・パッカード)
- 保証:通常1年。有料で「HP Care Pack」(最大3年)あり。
- 診断料:有償修理の場合、診断/作業費として別途 ¥22,000(預り修理時)または ¥38,500(出張修理時)が発生します。
- DELL (デル)
- 保証:通常1年。プレミアム保証プランで最大4年まで提供。
- 備考:海外メーカーであり、HPと同様に保証期間外の修理は高額になる傾向があります。
- Lenovo (レノボ)
- 保証:通常1年。最大5年までの延長サービスや、不注意による故障(落下など)に対応する追加サービスもあります。
4. 修理期間の比較
メーカー修理は、スピードを期待してはいけません。郵送と診断、部品手配、修理、返送の全工程で時間がかかります。
- メーカー修理(平均):1週間~2週間
元記事によると、富士通パソコン修理便は集荷から返却まで約7日間が目安です。
- 民間業者(参考:ドスパラ):約10日程度
メーカー系販売店であるドスパラでも、見積もり提示までに3~5営業日、修理完了まで約10日程度が目安とされています。
- 民間業者(持ち込み):最短即日
街の修理専門店では、部品在庫があれば「最短即日」で修理完了する場合があります。
- メーカーの例外:NECの「1日修理」
NECには、指定の保証サービス加入者向けに、PC到着後1日で修理を完了させる有料オプションがあります。ただし、これは標準サービスではありません。
5. 結論:メーカー修理と民間業者の使い分け
では、あなたはどちらを選ぶべきでしょうか?
「保証」「費用」「スピード」「データ」の4つの基準で、最適な選択肢(元記事の要約)をまとめました。
✅ メーカー修理を選ぶべきケース
- 【保証】メーカー保証期間内(1年以内)または延長保証期間内である。
→ これが最大の理由です。無料で直せる可能性が最も高い選択肢を捨てる手はありません。
- 【品質・費用】コスト(修理費)はいくらかかっても良いので、安心な「純正部品」で修理したい。
- 【スピード】修理完了まで1週間以上待つ余裕がある。(急いでいない)
- 【データ】重要なデータはすべてバックアップ済みで、PCが初期化(工場出荷状態)されても全く問題ない。
✅ 民間修理業者を選ぶべきケース
- 【保証】メーカー保証期間が過ぎている。
- 【費用】修理費用をできるだけ安く抑えたい。(メーカー見積もりが高すぎた)
→ 民間業者は互換パーツなどを使うため、メーカーより安価な傾向があります。
- 【スピード】仕事や学業で使うため、1日も待てない。最短「即日修理」を希望する。
- 【データ】バックアップを取っておらず、PC内の大切なデータを保護したまま(初期化せず)修理したい。
まとめ:PC修理は「保証」「費用」「データ」で使い分ける
この記事では、NEC、富士通、DELL、HPなど主要メーカーの修理について、元記事の情報に基づき詳しく解説しました。
- メーカー修理の核心:メリットは「純正部品の安心感」。デメリットは「高額」「遅い」「データ初期化」の3点です。
- 保証期間外の料金:非常に高額です。基板(例:富士通 ¥70,840~)や液晶(例:HP ¥40,000~)の故障は、新品が買える金額になることもあります。
- 診断料に注意:修理をキャンセルしても、富士通(¥6,600)やHP(¥22,000~)などは診断料・作業費が請求されます。
- 修理期間:郵送が基本で、約7日~10日以上かかるのが一般的です。
- 使い分けの結論:
- 保証期間内 → メーカー修理(ただしデータは諦める)
- 保証期間外 → 民間業者(安い・早い・データが残る)
- データが最優先 → 民間業者(保証期間内でもこちら)
📚 本文で言及されたメーカー
修理を依頼する際は、ご自身のPCメーカーの公式サイトで最新の保証規定や料金を確認してください。
・NEC
・富士通 (FUJITSU)
・DELL (デル)
・HP (ヒューレット・パッカード)
・Lenovo (レノボ)
ご自身のパソコンの状態と、何を最優先するか(コストか、スピードか、データか)を天秤にかけ、最適な修理方法を選んでください。

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