ノートパソコン画面が割れた!修理費用と自分でできる応急処置を徹底解説
もしも画面が割れても慌てないで!すぐに試せる応急処置と、費用を抑えて即日修理するテクニック

この記事でわかること
- 画面が割れたノートPCを使い続けるための応急処置(外部モニター接続など)
- メーカー修理と専門修理業者の費用・期間の具体的な比較
- PC修理の具体的な手順と、修理費用を格安に抑えるための方法
1. 【緊急】画面が割れた時にまず試すべき3つの応急処置
ノートパソコンの画面が割れた時、最も怖いのは「データが消えること」と「すぐに使えなくなること」です。まずは以下の応急処置を試して、データの保護と一時的な利用再開を目指しましょう。
🚨 絶対にやってはいけないこと
割れた画面に触れる(怪我の危険)、電源を頻繁に入り切りする(状態悪化や基板故障のリスク)、自分で無理に分解しようとする(メーカー保証が無効になり、パソコン修理の火災保険適用も受けられなくなる)
1-1. 最優先!外部モニターに接続してデータを確認・バックアップ
画面パネルが破損しても、パソコンの内部のデータは無事なケースがほとんどです。外部モニターやテレビに接続することで、普段通りにPCを操作できます。
- HDMI、DisplayPort、USB-Cなどのケーブルで外部モニターとPCを接続。
- PCの電源を入れる。
- 画面が表示されない場合は、キーボードの「Windowsキー + P」を数回押して、表示設定を切り替える。
外部モニターで起動できたら、すぐに重要なデータのバックアップを取りましょう。これが最重要の応急処置です。パソコンの電源が入らない場合の対処法も合わせて確認しておくと安心です。
1-2. 破片の飛散を防ぐ!保護フィルムや透明テープで養生
画面のひび割れ部分からガラスの破片が飛散するのを防ぎ、怪我のリスクを減らします。液晶に負荷がかからないよう、透明な梱包テープやスマートフォン用の保護フィルム(大きなもの)を優しく貼り付けましょう。
1-3. 起動音がするのに画面が真っ暗な場合の簡易診断
画面割れのように見えても、実はバックライトやインバーターの故障かもしれません。
- 懐中電灯を画面に当てる: 割れた部分に光を当てて、よく見るとうっすらとデスクトップが見える場合、バックライトや電源供給系の故障の可能性があります。
- 画面の一部のみ表示がおかしい: 画面パネル(液晶/有機EL)自体の破損です。
応急処置ができたら、次は修理費用と期間の確認です。
2. メーカー vs 修理業者:ノートPC画面修理の費用と期間を比較
画面修理は、主にメーカー(保証修理)と街の専門修理業者に依頼する方法があります。修理費用・期間・データ保護の観点から、どちらがあなたに最適か比較しましょう。
項目 | 専門修理業者 | メーカー(保証外修理) |
---|---|---|
修理費用相場 | 2万円〜5万円程度 | 4万円〜10万円程度 |
修理期間 | 即日〜数日(部品在庫による) | 1週間〜2週間程度 |
データ保護 | 原則データそのままで修理 | 原則データ初期化(バックアップ推奨) |
対応範囲 | メーカー・機種問わず対応可能 | 自社製品のみ |
2-1. 修理費用を抑えたいなら「専門修理業者」がおすすめな理由
メーカー修理は品質は確かですが、修理費用が高額になりがちです。専門修理業者が安くできる主な理由は以下の2点です。
- 部品調達のルート: 専門業者は汎用性の高い互換性パネルや市場部品を直接仕入れることが多く、部品費用を抑えられます。
- 交換単位: メーカーはアセンブリ(液晶パネルとベゼルなどが一体化したユニット)での交換が多いのに対し、専門業者は割れたパネル単体の交換が可能です。
2-2. 修理費用は「パネルの種類」と「画面サイズ」で変動
あなたのノートPCの画面が以下のどのタイプかによって、PC修理の費用は大きく変わります。
標準パネル(TN/IPS)
最も一般的で、部品在庫も多いため比較的安価です。
高解像度パネル(4Kなど)
特殊な部品のため、費用は高くなります。
タッチパネル・OLED(有機EL)
構造が複雑で部品自体が高価なため、修理費用は最も高くなります(標準パネルの1.5倍〜2倍)。
✅ 画面修理の概算費用をすぐに知りたい方はこちら
お使いのメーカーとモデル名、画面サイズをお伝えいただければ、最短5分で概算費用をお見積もりいたします。部品の在庫状況もすぐにご確認可能です。
3. ノートPC画面修理の具体的な流れ(依頼から納品まで)
専門修理業者に依頼した場合の、一般的なパソコン修理の流れをご説明します。「データは消えないか?」「どれくらいの時間で直るのか?」といった不安を解消してください。
お見積もり・ご相談
機種名・故障状況をお伝えください。概算費用と部品在庫を確認します。
本体お預かり・診断
ご来店または郵送でPCをお預かりし、画面以外に影響がないかを詳細に診断します。
画面パネル交換作業
割れたパネルを取り外し、新品のパネルに交換します。この工程でデータには一切触れません。
動作確認・ご返却
交換後、画面表示やタッチ機能(搭載機種の場合)が正常かを確認し、お客様にご返却いたします。
データは本当に消えない?
画面の修理は、パソコンの脳であるハードディスク(SSD)には触れない作業です。そのため、原則としてデータが消える心配はありません。修理前にお客様に起動確認をしていただくことで、データがそのまま残っていることを確認できます。熱暴走などが心配な場合は、CPUグリス塗り替えも合わせてご検討ください。
4. ノートPCの画面交換費用を格安にする方法
画面修理費用を少しでも安くしたい、早く直したいという方のために、プロが教える修理費用節約術をご紹介します。
4-1. 部品代が安い「互換性パネル」の在庫があるか確認する
メーカー純正品にこだわらなければ、高品質で安価な互換性液晶パネルを使用できる場合があります。これは修理業者の強みであり、費用を大幅に抑える最大のポイントです。依頼時に「互換性パネルでの修理は可能か?」と確認してみましょう。
4-2. 持ち込み修理で送料・出張費を節約
郵送での修理も便利ですが、お近くに店舗がある場合は持ち込みをすることで、送料や出張費をカットできる場合があります。また、持ち込みであればその場で症状を確認できるため、修理開始までの時間も短縮できます。
4-3. 保証期間の残りを確認する(特に自然故障の場合)
「物を挟んで割れた」といった物理的な破損は保証対象外ですが、購入から間もない場合や延長保証に加入している場合は、念のためメーカー保証の内容を確認しましょう。また、稀に画面の表示不良がパネル破損ではなく、初期不良として扱われる可能性もゼロではありません。
5. ノートPC画面割れ修理に関するよくある質問(FAQ)
A. 破片による怪我のリスク、割れが拡大して操作不能になるリスク、そして画面表示の異常が原因で他のパーツ(グラフィックボードなど)に負荷をかけるリスクがあります。応急処置を施したら、できるだけ早く修理をご検討ください。ノートパソコン修理費用完全ガイドで詳しい症状別の対処法もご確認いただけます。
A. 技術的に非常に難しく、非推奨です。液晶パネルは非常に繊細で、静電気や少しの力加減で簡単に壊れます。また、PCを分解した時点でメーカー保証は完全に無効になります。費用とリスクを考えると、専門業者に任せるのが安全で確実です。メモリの基本的な知識についてはパソコンのRAMとメモリの違いをご参考ください。
A. タッチパネルは液晶とセンサーが一体化しており、OLEDは従来の液晶よりも製造コストが高い特殊なパネルです。部品の単価が高く、修理時の取り扱いも繊細なため、費用が高くなります。