海外壁紙の貼り方完全ガイド|DIYで素敵な異国空間を演出!

海外壁紙の貼り方完全ガイド|DIYで素敵な異国空間を演出!

海外壁紙は、その独特なデザインと色彩で、お部屋を魅力的な空間に変えてくれます。この記事では、海外壁紙をDIYで美しく貼るための方法を、準備から仕上げ、万が一の補修まで、ステップごとに丁寧に解説します。柄合わせのコツや糊の種類、注意点なども網羅しているので、初心者の方でも安心して挑戦できます。おしゃれな海外インテリアを、ぜひご自身の手で実現してみましょう。

1. 準備:成功の鍵は入念な準備にあり

1.1 壁の準備

  • 既存の壁紙がある場合は、きれいに剥がします。
  • 壁面の汚れ、油分、凹凸などを取り除き、平らで清潔な状態にします。パテなどで下地を整えることも重要です。

1.2 道具の用意

  • 壁紙糊(壁紙の種類に合ったものを選びましょう。後述)
  • 壁紙用刷毛またはローラー(糊を塗る用)
  • 地ベラ(壁紙を圧着するヘラ)
  • カッターまたは壁紙カッター
  • 水平器
  • 定規またはメジャー
  • 撫で刷毛またはスポンジ(空気を抜く用)
  • カッターガイド(地ベラと併用してカットする際に使用)
  • ジョイントローラー(継ぎ目を圧着するローラー)
  • 糊付け用のバケツまたは容器
  • 養生テープ(壁を汚さないように保護)
  • ぞうきんまたは濡れたスポンジ(はみ出した糊を拭き取る)

1.3 糊の種類

海外壁紙は、使用する糊の種類が重要です。主に以下の種類があります。

  • 粉のり:水で溶いて使用。コストパフォーマンスが良いが、濃度調整が必要。
  • 液体のり:そのまま使えるので便利。
  • 輸入壁紙用糊:海外壁紙専用に開発された糊。接着力や防カビ性に優れている場合が多い。

壁紙の素材(紙、不織布など)によって適した糊が異なるため、壁紙の説明書をよく読んで選びましょう。

2. 壁紙の計測とカット:正確さが仕上がりを左右する

2.1 サイズを計る

貼る壁の縦と横の長さを正確に測ります。窓やドアなどの開口部の寸法も測っておきましょう。複数枚貼る場合は、壁の高さプラス数センチ(上下の余分)でカットしていきます。

2.2 カット

計測したサイズよりも少し大きめに壁紙をカットします。これは、貼り付ける際に微調整が必要になる場合があるためです。特に、柄合わせが必要な壁紙は、柄の位置を確認しながら丁寧にカットしましょう。柄のリピート(柄の間隔)を考慮してカットすることが重要です。

3. 柄合わせ:美しい仕上がりのための重要な工程

3.1 パターンマッチング

柄物壁紙の場合、隣り合う壁紙の柄がきちんと繋がるように「柄合わせ」を行う必要があります。壁紙を仮置きして柄の位置を確認し、ズレがないようにカットします。柄合わせの種類(ストレートリピート、オフセットリピートなど)によって合わせ方が異なるため、壁紙の説明書を確認しましょう。

4. 糊付け:均一な塗布がポイント

4.1 糊の塗布

多くの海外壁紙は、壁ではなく壁紙の裏面に糊を塗る「裏打ち糊付け」方式です。壁紙を裏返し、糊を均一に塗布します。刷毛やローラーを使って、ムラがないように丁寧に塗り広げます。特に端の部分は剥がれやすいので、しっかりと糊を塗布しましょう。

4.2 糊の乾燥(熟成)

糊を塗った壁紙は、一定時間(5〜10分程度、糊の種類によって異なります)置いて、糊をなじませます。この工程を「熟成」と呼びます。糊が均一に広がり、貼り付きやすくなります。壁紙の説明書に記載されている時間を守りましょう。特に不織布壁紙の場合は、熟成時間が短い場合が多いです。

5. 貼り付け:丁寧に、空気を抜きながら

5.1 貼り始め

通常は、窓やドアなどの開口部がない壁から貼り始めます。壁の中央から貼り始めると、後で調整がしやすくなります。垂直に貼るために、壁に垂直線を引いておくとガイドになります。

5.2 ポジショニングと圧着

水平器を使用して壁紙が垂直になるように位置を調整し、壁に軽く押し当てます。その後、撫で刷毛またはスポンジを使って、壁紙の中心から外側に向かって、または上から下に向かって空気を抜きながらしっかりと圧着していきます。空気が残ると膨らみの原因になるため、丁寧に作業を行いましょう。

6. 仕上げ:細部まで美しく

貼り終えた壁紙の余分な部分をカットし、細部を仕上げていきます。

  • 切り取り:窓枠、ドア枠、巾木、コンセントプレートなどの周りは、地ベラを当ててカッターで丁寧に切り取ります。カッターの刃はこまめに交換すると、きれいに仕上がります。
  • ジョイント処理:壁紙同士の継ぎ目は、ジョイントローラーでしっかりと圧着します。継ぎ目が目立たないように、丁寧にローラーをかけましょう。
  • 余分な糊の拭き取り:壁紙表面にはみ出した糊は、濡れたスポンジや布で丁寧に拭き取ります。糊が乾いてしまうと落としにくくなるため、早めに拭き取るようにしましょう。

7. 乾燥:焦らずじっくりと

7.1 乾燥時間

壁紙を貼り終えたら、完全に乾燥するまで待ちます。乾燥時間は壁紙の種類、糊の種類、部屋の湿度や温度によって異なりますが、通常は24時間以上が目安です。乾燥中は窓を開けて換気を良くすると、早く乾燥します。乾燥が不十分な状態で家具などを置いてしまうと、壁紙が剥がれたり、カビの原因になったりする可能性があります。

8. 補修:万が一の時のために

8.1 小さな剥がれや浮き

部分的に剥がれてしまった場合は、剥がれた部分に糊を塗り、しっかりと圧着します。空気が入って浮いてしまった場合は、カッターで小さな切れ込みを入れ、空気を抜いてから糊付けして圧着します。

8.2 シール剥がし後の糊残り

壁紙を剥がした後に糊が残ってしまった場合は、水で濡らした布で拭き取るか、市販のシール剥がし剤を使用します。壁の素材によっては変色する可能性があるので、目立たない場所で試してから使用しましょう。

8.3 大きな損傷の場合

広範囲に壁紙が破れてしまった場合は、部分的に張り替えるか、専門業者に依頼することを検討しましょう。部分的に張り替える場合は、同じ品番・ロットの壁紙を用意し、柄合わせを丁寧に行う必要があります。

9. 海外壁紙の種類と特徴

海外壁紙は、素材や製法によって様々な種類があります。それぞれの特徴を知っておくと、壁紙選びや貼り付け作業がスムーズになります。

  • 紙壁紙:自然な風合いが魅力ですが、水に弱く、施工がやや難しいです。
  • 不織布(フリース)壁紙:近年主流の素材。通気性が良く、破れにくく、施工も比較的簡単です。
  • ビニール壁紙:耐久性、耐水性、防汚性に優れています。日本の住宅でよく使われています。
  • テクスチャード壁紙:織物やエンボス加工など、表面に凹凸がある壁紙。高級感のある仕上がりになります。

10. まとめ:DIYで理想の空間を実現

海外壁紙のDIYは、少し手間はかかりますが、お部屋の雰囲気を大きく変えることができる素晴らしい方法です。この記事で紹介した手順と注意点を参考に、ぜひ海外壁紙DIYに挑戦してみてください。柄合わせや糊付けなど、最初は難しいと感じるかもしれませんが、丁寧に作業を進めれば、必ず素敵な空間を作り上げることができるでしょう。もし不安な場合は、目立たない場所から試してみるのもおすすめです。

もし難しいと感じた場合は、無理せず専門の業者に依頼することも検討しましょう。

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