パソコン修理でデータは見られる?守秘義務とプライバシー保護の事前対策を徹底解説
- 公開日:2025/11/9
- 最終更新日:
- パソコン修理
- パソコン修理でデータは見られる?守秘義務とプライバシー保護の事前対策を徹底解説 はコメントを受け付けていません

「パソコンを修理に出したいけど、写真や仕事のファイルを見られたらどうしよう…」
「ログインパスワードを教えないといけないの?」
パソコン修理をためらう最大の理由、それは「データのプライバシー不安」ですよね。
結論から言うと、「信頼できる業者は必要最低限しか見ないが、技術的には(悪意があれば)データにアクセス可能」です。
この記事では、元記事の情報に基づき、パソコン修理におけるデータの取り扱い、業者の守秘義務、そして最も重要な「見られないために自分でできる最強の事前対策」、万が一の対処法まで徹底的に解説します。
💡 PC修理は「個人情報の金庫を預ける行為」
パソコン修理を依頼するのは、「個人情報が詰まった金庫」を業者に預けるようなものです。
信頼できる警備会社(優良業者)は中身を見ませんが、鍵(パスワード)をかけず、中身も整理しないまま預ければ、リスクが高まります。
信頼できる業者を選び、預ける前に万全の備え(バックアップとデータ消去)をすることが、安心して修理を依頼する唯一の方法です。
この記事を読めば、不安を最小限にし、安全にパソコンを修理に出す方法がわかります。
1. 修理業者の「守秘義務」と信頼性の見極め方
「データは見ません」という業者の言葉。それをどこまで信頼できるのでしょうか。実は、業者の信頼性には「レベル」があります。
- 一般的な修理店の「約束」:
多くの修理店が「秘密を守ります」と約束(プライバシーポリシー等に記載)していますが、これは法的な拘束力が弱い「約束」に過ぎず、万が一破られても罰則がない場合があります。
- 認証を持つ業者(Pマーク, ISO):
より信頼性が高いのが、以下の認証を持つ業者です。
- プライバシーマーク(Pマーク):個人情報保護に適切に取り組んでいることを示す認証。
- ISMS(ISO/IEC 27001):国際規格に基づく情報セキュリティ管理体制が整っていることの証明。
これらは「体制が整っている」証明であり、信頼の一つの基準になります。
- 国家資格者(最強の守秘義務):
最も信頼性が高いのが「情報処理安全確保支援士」という国家資格を持つ専門家です。
この資格者は、弁護士や医師と同じように法律により「秘密保持義務」が課せられており、違反した場合は罰則規定があります。本気でセキュリティを追求するなら、この資格者が在籍する業者を選ぶのが最強です。
(出典:IPA 独立行政法人情報処理推進機構)
依頼する前に、業者のウェブサイトでこれらの認証や資格の有無を確認しましょう。
2. データアクセスが必要なケース vs 不要なケース
そもそも、修理内容によってデータ(HDD/SSD)に触れる必要があるかどうかは異なります。
データアクセスが【不要】な修理
(主に物理的な部品交換)
業者はデータが保存されているストレージ(HDD/SSD)に一切触れません。
- 画面割れ、液晶パネル交換
- バッテリー交換
- キーボード交換
- 筐体(ガワ)の破損修理
- デスクトップPCのモニター修理
- DVDドライブの修理
データアクセスが【必要】な修理
(主にソフトウェアや起動の問題)
原因特定や動作確認のため、データ領域へのアクセスやファイルを開く可能性が生じます。
- OS(Windows/Mac)が起動しない
- 動作が不安定、フリーズする
- ソフトウェアトラブルの診断
- ウイルス駆除
- HDD/SSDの故障が疑われる場合
- データ復旧・移行サービス(※必須)
- 修理後の動作確認
「OSが起動しない」といった症状の場合、技術者が原因を特定するためにデータにアクセスせざるを得ない可能性がある、と覚えておきましょう。
3. プライバシー保護のための最強の「事前対策」
データを見られるリスクをゼロに近づける方法は、業者任せにすることではなく、「見られて困るものを無くしておく」ことです。以下の対策を徹底しましょう。
対策1:最重要データの「バックアップ」と「完全消去」
修理を依頼する前に、必ず重要なデータは外付けHDDやクラウドストレージにバックアップを取りましょう。特にメーカー修理はデータが初期化される可能性が高いため必須です。
⚠️ 「ゴミ箱に入れる」だけでは消えていません!
見られたくない写真や機密文書を「ゴミ箱を空にする」で消しても、データはPC内に残っており、データ復元ソフトで簡単に復元されてしまいます。
プライバシーを守るには、バックアップを取った後、専用のデータ消去ソフトウェアを使い、データを完全に上書き(抹消)する必要があります。
対策2:アカウント情報とパスワードの保護
修理業者が最もアクセスしたいのは「データ」そのものより、あなたの「アカウント情報」かもしれません。
修理前に必須のアカウント保護対策
- 全アカウントからログアウトする
→ SNS、ネットバンキング、メール、通販サイトなど、すべてのアカウントからサインアウトします。
- ブラウザの履歴と保存パスワードを削除する
→ ブラウザの閲覧履歴、キャッシュ、Cookie、および保存されているパスワードをすべて削除します。
- パスワードは絶対に教えない(ゲストアカウントの活用)
→ 動作確認でどうしてもログインが必要と言われた場合、メインアカウントのパスワードを教えるのはNGです。
代わりに、管理者権限のない「ゲストアカウント」を一時的に作成し、そのパスワードを伝えましょう。修理完了後にそのゲストアカウントを削除すれば安全です。
対策3:暗号化と物理的準備
- データの暗号化:
データを消去できない場合、Windowsの「BitLocker」やMacの「FileVault」といったOS標準の暗号化機能で、ドライブ全体を暗号化しておくのも強力な防衛策です。
- 出張修理の利用:
データを見られるリスクを最小限にしたい場合、自宅やオフィスで、目の前で修理してもらう「出張修理」を利用するのも一つの手です。データの持ち出しが発生しないため安心です。
- 周辺機器の取り外し:
USBメモリ、SDカード、外付けHDDなど、修理に不要なものはすべて取り外しておきましょう。
4. 万が一データ漏洩した場合の対処法
万が一、悪質な業者によってデータが漏洩したり、トラブルに巻き込まれたりした場合は、冷静に迅速に対処する必要があります。
漏洩が疑われる場合の緊急対処リスト
- 1. すべてのパスワードを変更する
→ パソコンが手元に戻ったら、まず(または別のデバイスから)、修理に出していたPCでアクセスしていたすべてのオンラインアカウント(特にネットバンキングやクレジットカード情報)のパスワードを直ちに変更します。
- 2. アカウントの監視と二段階認証の設定
→ 各アカウントに不審なログイン履歴や利用履歴がないかを監視し、二段階認証を設定してセキュリティを強化します。
- 3. 専門家・公的機関への相談
→ 実害が出ている、または法外な請求などのトラブルに発展した場合は、以下の機関に相談します。
- 消費者生活センター・国民生活センター(局番なし:188):業者とのトラブル(高額請求、返却拒否など)の相談。
- 警察(相談専用窓口:#9110):緊急性の高くない法的トラブルや犯罪の相談。
- フォレンジック調査会社:偽サポートセンターにリモート操作された場合など、情報漏洩の全容を調査する専門家。
- 法テラス:法的トラブルを解決するための総合案内所。
⚠️ SNSでの誹謗中傷は絶対にNG
悪質な業者とのトラブルに遭った際、腹いせにSNSなどで感情的に誹謗中傷を投稿することは絶対に避けましょう。
事実であっても、内容によっては名誉毀損や営業妨害として、逆にあなたが訴えられ、不利になるリスクがあります。
相談は、上記の公的な窓口を通じて冷静に行いましょう。
まとめ:PC修理は「信頼できる業者選び」と「完璧な事前準備」がすべて
この記事では、パソコン修理とデータプライバシーについて、元記事の情報に基づき詳しく解説しました。
- データは見られるか?:結論は「YES」。悪意がなくても、OSトラブル等の診断で見ざるを得ないケースがあります。
- 業者の信頼性:「約束」だけの業者より、「Pマーク」や「ISO/IEC 27001」認証、最強の「情報処理安全確保支援士(国家資格)」在籍の業者が信頼できます。
- 必要なケース:OS起動不良、ウイルス駆D除、データ復旧時は、データアクセスが(やむを得ず)発生します。
- 最強の事前対策:
- 完全バックアップを取る。
- 見られたくないデータを「完全消去」する。
- 全アカウントをログアウトし、ブラウザのパスワードも消す。
- 動作確認用に「ゲストアカウント」を作成する。
- 万が一の対処法:すぐに全パスワードを変更し、「188(消費者センター)」や「#9110(警察相談)」に連絡する。
パソコンは「個人情報の金庫」です。信頼できる業者を選ぶことはもちろんですが、それ以上に、「見られて困るものをPC内から無くしておく」という事前準備こそが、あなたのプライバシーを守る最も確実な方法です。

スマホ、PC、Switch、自転車などの格安修理業者を全国から厳選!最安値の修理業者が見つかるかも?修理のご依頼は格安修理本舗にお任せください!






