家庭用プリンターの故障診断と修理ガイド|インク詰まりや紙詰まり
- 公開日:2025/9/24
- 最終更新日:
- 修理

家庭用プリンターの故障診断と修理ガイド|インク詰まりや紙詰まり
プリンター故障の緊急チェック(3分でできる)
まず最初に確認すること
- 電源が正常に入るか(電源ランプの確認)
- PCとの接続状況(USBケーブル・Wi-Fi接続)
- 用紙がセットされているか(用紙の種類・向き)
- インクカートリッジが正しく取り付けられているか
- エラーメッセージが表示されていないか
- 印刷ジョブが溜まっていないか
🖨️ プリンターの種類別特徴
知っておくべき基本知識
✅ 特徴
- 写真印刷に優れている
- 本体価格が安価(5,000円~30,000円)
- インクコストが高い
- 目詰まりが起きやすい
🔧 主な故障パターン
- インクの目詰まり
- ヘッド不良
- 廃インク吸収パッド満杯
- 紙詰まり
✅ 特徴
- 文書印刷に優れている
- 本体価格が高価(20,000円~100,000円)
- トナーコストが安い
- 故障が少ない
🔧 主な故障パターン
- トナー漏れ
- 定着器の故障
- 給紙ローラーの劣化
- 転写ベルトの摩耗
🔍 症状別プリンター故障の診断と対処法
主な原因
- プリントヘッドの目詰まり
- インクの乾燥・固化
- 互換インクの品質問題
- 長期間の未使用
- ノズルの汚れ
セルフ修理の手順
- ヘッドクリーニング機能を実行(2-3回)
- ノズルチェックパターンを印刷
- 改善されない場合は強力クリーニング
- 綿棒とぬるま湯でヘッド部分を清拭
- 完全乾燥後に再度テスト
主な原因
- 用紙ガイドの調整不良
- 用紙の入れすぎ
- 湿った用紙・折れた用紙
- 給紙ローラーの汚れ
- 異物の混入
セルフ修理の手順
- 電源を切り、詰まった用紙をゆっくり引き抜く
- 紙片が残っていないか内部を確認
- 用紙ガイドを正しい位置に調整
- 適正な枚数の用紙をセット
- 給紙ローラーを濡れた布で清拭
主な原因
- ドライバーの不具合
- 接続ケーブルの問題
- Wi-Fi接続の不安定
- 印刷ジョブの蓄積
- プリンターのオフライン状態
セルフ修理の手順
- プリンターの電源を入れ直す
- USBケーブル・Wi-Fi接続を確認
- 印刷ジョブをすべてキャンセル
- プリンタードライバーを再インストール
- 通常使うプリンターに再設定
主な原因
- 内部の異物
- ローラーの摩耗
- ベルトの劣化
- 歯車の不具合
- 潤滑不足
セルフ修理の手順
- 電源を切り、内部の異物を除去
- カバーを開けて目視点検
- ローラー部分の清掃
- 異音の発生箇所を特定
- 重篤な場合は使用を中止
主な原因
- インクカートリッジの不良
- プリントヘッドの汚れ
- 用紙設定の不一致
- 印刷設定の問題
- レンズの汚れ(レーザー)
セルフ修理の手順
- ヘッドクリーニングを実行
- インクカートリッジの交換
- 用紙設定と実際の用紙を確認
- 印刷品質設定の調整
- キャリブレーション実行
主な原因
- 電源ケーブルの断線
- コンセントの問題
- 内部電源回路の故障
- 電源ボタンの故障
- 基板の不具合
セルフ修理の手順
- 電源ケーブルの接続確認
- 別のコンセントで動作確認
- 電源ケーブルの交換テスト
- 内部ヒューズの確認
- 改善されない場合は業者依頼
🔧 メーカー別ヘッドクリーニング方法
Canon PIXUSシリーズのヘッドクリーニング
メニュー → 設定 → メンテナンス → ヘッドクリーニング を選択
プリンタードライバー → ユーティリティ → クリーニング を実行
通常クリーニングで改善されない場合、強力クリーニングを実行
ノズルチェックパターンを印刷して効果を確認
EPSON Colorio/EW シリーズのヘッドクリーニング
設定 → プリンターのお手入れ → ヘッドクリーニング を選択
Epson Software Updater → プリンターメンテナンス → ヘッドクリーニング
設定 → プリンターのお手入れ → 強力ヘッドクリーニング を実行
ノズルチェックパターンを印刷して効果を確認
HP ENVY/OfficeJet シリーズのヘッドクリーニング
設定 → ツール → プリントヘッドのクリーニング を選択
HP Smart アプリ → プリンターメンテナンス → ヘッドクリーニング
クリーニング後はプリントヘッドの調整も実行
テストページを印刷して品質を確認
Brother DCP/MFC シリーズのヘッドクリーニング
メニュー → インク → ヘッドクリーニング を選択
Brother Utilities → プリンターメンテナンス → ヘッドクリーニング
メニュー → インク → 印刷品質チェック でパターン印刷
印刷品質に問題がなければ完了
💰 修理費用と買い替えの判断基準
故障内容 | 修理費用相場 | 作業時間 | 修理・買い替え判断 |
---|---|---|---|
ヘッドクリーニング | 無料~2,000円 | 10分~30分 | 修理推奨 |
紙詰まり除去 | 1,000円~3,000円 | 15分~45分 | 修理推奨 |
インクカートリッジ交換 | 3,000円~8,000円 | 5分~15分 | 修理推奨 |
ドライバー再インストール | 無料~2,000円 | 20分~60分 | 修理推奨 |
プリントヘッド交換 | 8,000円~15,000円 | 30分~90分 | 使用年数で判断 |
廃インク吸収パッド交換 | 4,000円~12,000円 | 60分~120分 | 使用年数で判断 |
給紙ローラー交換 | 5,000円~10,000円 | 45分~90分 | 使用年数で判断 |
基板・回路修理 | 15,000円~25,000円 | 2時間~4時間 | 買い替え検討 |
本体内部清掃 | 3,000円~8,000円 | 30分~90分 | 修理推奨 |
⚖️ 修理 vs 買い替え判断フローチャート
使用年数の確認
3年以内:修理推奨
4-5年:修理費用次第
6年以上:買い替え検討
修理費用の見積もり
5,000円以下:修理がお得
5,000円~15,000円:慎重に判断
15,000円以上:買い替え推奨
故障の重大度
軽微:ヘッドクリーニング、紙詰まり等
中程度:部品交換が必要
重大:回路系・基板の故障
使用頻度と必要性
高頻度:確実な修理または新品購入
中程度:コスト重視で判断
低頻度:最低限の修理で対応
🛡️ プリンター故障の予防策
定期メンテナンススケジュール
日常的な注意点
プリンター寿命を延ばす使い方
- 週1回以上は電源を入れて動作させる
- 純正インクまたは高品質互換インクを使用
- 適切な用紙を使用し、湿った用紙は避ける
- 直射日光や高温多湿を避けて設置
- ほこりが入らないようカバーを使用
- 長期間使用しない場合はインクを抜く
⚠️ よくある修理時の注意点
DIY修理時の注意事項
- 電源を切ってから作業を開始する
- 静電気対策を行う(手を水で濡らす等)
- 無理に部品を外そうとしない
- 清掃には水やアルコールを適量使用
- 完全乾燥後に電源を入れる
- 改善されない場合は無理をしない
修理依頼時のポイント
業者選びと準備
- メーカーサポート期間内なら公式修理を利用
- 複数業者から見積もりを取得
- 修理期間と代替手段を確認
- データのバックアップを取る
- 保証書と購入レシートを準備
- 故障症状を詳しく記録しておく
🆕 新機種への買い替え検討ポイント
2024年最新プリンター事情
エコタンク・大容量インク対応:インクコストを大幅削減、年間印刷コストが1/10に
スマートフォン連携:Wi-Fi Direct、AirPrint対応でPCなしでも印刷可能
自動両面印刷:用紙コスト削減と環境配慮を両立
コンパクト設計:省スペースでも高機能を実現
用途別おすすめタイプ
- 高画質インクジェット
- 6色以上のインク
- A3対応可能
- 色域の広さ重視
予算目安:20,000円~50,000円
- モノクロレーザー
- 高速印刷対応
- 大容量トナー
- ランニングコスト重視
予算目安:15,000円~40,000円
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その他の修理情報
まとめ
プリンターの故障は定期的なメンテナンスで多くが予防できます。修理費用は軽微な故障で1,000円~5,000円、重篤な故障で15,000円以上が目安です。使用開始から5年以上経過している場合は、修理よりも買い替えを検討することをお勧めします。まずはセルフチェックから始め、改善されない場合は専門業者にご相談ください。
修理・メンテナンス相場シミュレーター
製品の修理やメンテナンスの相場をシミュレーションできます。適切なカテゴリー分類と現実的な料金設定で、より正確な目安を提供します。
⚠️ 重要な注意事項
本ツールは参考目安です。実際の料金は機器の状態、年式、メーカー、地域により大幅に変動します。必ず複数業者で実際の見積もりを取得してください。
📊 シミュレーション結果
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
基本料金 | 0円 | 診断・基本作業費含む |

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