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ロードバイク他店購入の持ち込みメンテナンス料金|あさひ・専門店の工賃比較
- 公開日:2025/11/10
- 最終更新日:
- 自転車修理
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「他店購入の自転車を持ち込んだら、工賃がすごく高かった…」
ロードバイクのメンテナンスを、購入店以外(他店)に依頼する場合、多くの店舗で工賃が割増しになるか、独自の高額な料金設定が適用されます。これは単なる「ぼったくり」ではなく、専門店側のリスク管理や経営戦略に基づいています。
この記事では、ロードバイクの「持ち込みメンテナンス」がなぜ高額になるのか、その料金相場、サイクルベースあさひ(量販店)と専門店の対応の違い、そして修理を断られるケースについて詳しく解説します。
💡 持ち込み修理は「正規ディーラーへの他社製品の修理依頼」
ロードバイクの専門店にとって、他店購入車は「よそ者」です。 これは、トヨタの正規ディーラーに、ホンダ車のエンジン修理を依頼するようなもの。ディーラーは自社製品の整備で手一杯ですし、他社製品の構造や部品のクセ、過去の整備履歴(組付けの妥当性)も分かりません。 それでも修理を受ける場合、そのリスクと手間をすべて含んだ「割高な技術料」が課されるのは当然のことなのです。
なぜ?持ち込み工賃が割増になる理由
他店購入車のメンテナンス料金が高くなるのには、主に3つの理由があります。
持ち込み工賃が割増になる3つの理由
- 1. 保障上のリスク: 最も大きな理由です。他店(特に通販)で購入・組付けされた車体は、整備士がその品質に責任を持てません。万が一、整備後にパーツの初期不良や組付けミスが原因で事故が起きても、整備した店舗が責任を問われるリスクがあります。
- 2. 作業の手間: 整備履歴が不明なため、どこに問題が潜んでいるか分からず、点検や調整に通常より多くの時間と手間がかかります。
- 3. 「嫌がらせ料」という側面: 一部の専門店では、あえて持ち込み工賃を高額に設定しています。これは「ネットで安く買うなら、整備も自分でやれ」というメッセージであり、安易な持ち込みを牽制するための、俗に言う「嫌がらせ料」としての側面も持ち合わせています。
ロードバイク持ち込みメンテナンスの料金相場
持ち込みメンテナンスの料金は、「点検」と「部品交換」で異なります。
A. メンテナンス(点検・調整)の相場
明確な修理内容(パンク修理など)を指定せず、「漠然と全体を見てほしい」「調子が悪い」と依頼する場合、修理代とは別に「点検料」が発生します。
| 作業項目 | 店舗種別 | 料金(税込) | 備考・時期 |
|---|---|---|---|
| 点検、調整 (部品交換なし) | 専門店 (81496.com) | 3,000円 | ※当店販売は無料 |
| 変速、ブレーキの点検 | 専門店 (BIKESHOP SNEL) | 2,000円~ | お持ち込みの方の料金 |
| TSマーク付帯安全点検 | 専門店 (ナルキヤ) | 2,200円 | 他店様購入車両の料金 |
| 点検(時間工賃) | 専門店 (Gufo Cycle Works) | 10分あたり 1,650円 | 2024年2月末 |
※特に「時間工賃」を採用している専門店の場合、不具合箇所の特定に時間がかかると、点検だけで高額になる可能性があります。
B. 部品交換工賃の割増例
部品交換においても、工賃が1.5倍~2倍以上に設定されることが一般的です。
当店販売 vs 持ち込み 工賃比較(専門店 BIKESHOP SNEL の例)
| 部品交換(1本あたり) | 当店販売料金(税込) | 持ち込み料金(税込) |
|---|---|---|
| チューブ交換 | 1,000円~ | 1,500円~ |
| クリンチャータイヤ交換 | 1,000円~ | 2,000円~ |
| チューブレスタイヤ交換 | 2,000円~ | 3,000円~ |
| バーテープ交換 | 500円 | 1,500円 +1,000円 (?) |
※量販店(オリンピック)では、持ち込みパーツ交換は工賃が「倍額」に設定されている例もあります。
【事例】コンポーネント持ち込み交換で「55,000円」
ネットで購入したコンポーネント一式(ギアやブレーキなど)を専門店に持ち込みで交換依頼した場合、工賃だけで55,000円と高額になった事例もあります。これは、前述の「嫌がらせ料」や技術料、リスク料がすべて含まれた価格であり、専門店にとっては「普通」の対応とされています。
サイクルベースあさひ vs 専門店の対応
持ち込み修理の対応は、量販店と専門店でスタンスが大きく異なります。
🚲 サイクルベースあさひ(量販店)
対応: 原則として対応可能
料金: 有料(割増なしの通常工賃)
あさひは、他店やAmazonで購入した自転車・パーツのメンテナンスにも、公開されている通常の有料工賃で対応しています。利便性が非常に高いのが魅力です。
注意点:
- 工賃自体が「他と比べて一割は高い」という意見もあります。
- パーツの互換性や安全基準を満たさない場合は断られます。
- 店舗の混雑状況によっては時間がかかります。(予約不可)
🚲 専門店(Y’s Road, Gufoなど)
対応: 条件付き(割増料金・時間工賃)
料金: 高額になりやすい
最高のコンディションを追求するハイエンドユーザー向け。その分、他店購入車への風当たりは強いです。
特徴:
- 「10分あたり ¥1,650」といった時間工賃が設定されている場合があります。
- オーバーホールなども高額ですが(2万円後半~5万円)、技術力は高いです。
- そもそも「部品の持ち込み」を明確に禁止している店も多いです。
【重要】持ち込み修理を「断られる」ケース
他店購入車というだけで断られることは減りましたが、以下のケースでは修理・メンテナンスを拒否されることが一般的です。
⚠️ 修理・メンテナンスを断られる主な理由
- 部品の持ち込み(特に専門店): 保障の問題(偽造品や不良品のリスク)から、新品タイヤやチューブであっても持ち込み作業を明確に断る店舗は多いです。
- 通販・非正規パーツ: 通信販売や正規ルート以外で購入したフレーム、コンポーネントは、組付けの妥当性や品質が不明なため、対応を断られる場合があります。
- 安全基準不適合車: 通販の安価なスポーツ車や、海外製の違法な電動自転車など、安全基準(BAAマーク等)を満たしていないと判断された車体。
- 状態が悪い・特殊メーカー: 長期放置でサビだらけの車体や、店舗で取り扱いのない特殊なメーカーの車体。
ロードバイク持ち込みメンテナンス FAQ
Q1: なぜ他店購入のロードバイクは工賃が割増になるのですか?
A1: 主に「保障上のリスク」と「作業の手間」のためです。他店で組まれた車体の品質に整備士は責任を持てません。また、整備履歴不明な車体の点検は時間がかかります。一部の専門店では、ネット購入者への「嫌がらせ料(牽制)」として高額に設定している側面もあります。
Q2: ロードバイクの「全体をチェックしてほしい」と頼むと、いくらかかりますか?
A2: 「点検料」として、最低でも 2,000円〜3,000円程度(部品交換なし)がかかります。専門店によっては「10分あたり 1,650円」(Gufo Cycle Works)といった時間工賃が適用され、不具合箇所の特定に時間がかかると高額になります。
Q3: ロードバイクのメンテナンスは、どれくらいの頻度で行うべきですか?
A3: 走行距離や乗り方によりますが、3か月に1回程度のベーシックメンテナンスが推奨されます。チェーン交換やワイヤー交換を伴う本格的なメンテナンスは1〜2年に一度、オーバーホール(分解洗浄)は1年〜1年半に1回が目安です。
Q4: ロードバイクのワイヤー交換(インナー・アウター)の相場は?
A4: 他店購入車の場合、総額(部品代込)で 3,800円〜5,600円程度(1本あたり)が目安です。使用するワイヤーのグレード(SUSワイヤーかポリマーコートか)によって部品代が大きく変わります。
Q5: サイクルベースあさひに点検・修理を依頼する場合、予約は必要ですか?
A5: いいえ、予約は不要(不可)です。 直接店舗に持ち込む必要があります。ただし、混雑時は待ち時間が長くなったり、預かり修理になったりする可能性があるため、急ぐ場合は事前に電話で混雑状況を確認すると良いでしょう。
まとめ:持ち込みメンテは「あさひ」か「割増料金」の二択
この記事では、他店購入のロードバイクのメンテナンス料金について解説しました。
- 基本: 他店購入(持ち込み)のメンテナンスは、工賃が割増(1.5倍〜)になるのが一般的。
- 理由: 保障リスク、作業の手間、そして「嫌がらせ料」としての側面。
- 料金相場: 「漠然とした点検」だけでも 3,000円前後、または時間工賃(10分 1,650円)が発生する。
- あさひ: 持ち込み対応可能。工賃は通常料金だが、混雑時は時間がかかる。
- 専門店: 技術は高いが、持ち込み工賃が非常に高額(例:コンポ交換 ¥55,000)になるか、部品持ち込み自体を禁止している。
- 注意点: 通販パーツや安全基準不適合車は、修理自体を断られる。
最高の性能と安全性を確保するため、ロードバイクのメンテナンスは、購入した店舗で(あるいは割増料金を覚悟の上で)信頼できる専門店に依頼することが、結果的に「最高のコンディション」という対価を得るための賢明な投資と言えます。

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